クロマキー合成を冒険して使った話
4月1日にピアニストR1SAさんの1stアルバムが発売されました。
そのとき合せてfacebookなどでアップする告知映像を作らせていただいて、
自分なりに今後の課題が浮かんだので書いておきます。
そもそも、ことの始まりは・・・
お仕事もほどほどになかった2月のある日。
京都で久しぶりの方々に会ったら、
とんでもなくテンションが上がってしまって、何か撮ろうという話になった。
その席の一人がCD発売の近いR1SAさんの話をしてくださり、
じゃあ告知映像なんか作ろうと勝手に盛り上がってしまった。
巻き込まれたR1SAさん、その場の人間には申し訳ないと反省しています。
そんなこんなで構成を考える
恐縮にもご本人にお会いして、制作する楽曲、撮影場所など決めました。
映像内容もおおまかお任せいただけるとのこと。
このときから徐々に脳内で妄想が膨らんできました。
できるかどうかは棚に上げて、やってみたいと思うものが浮かんできたのです。
合成して背景を変えれないか?
目まぐるしく雰囲気が変わっていくような曲。
一か所の撮影だけでいいのか・・・
最近ちょくちょく持ち出しているグリーンバックで、
色々背景を変えたりしたら雰囲気に合うんじゃないかと・・・脳裏に浮かんだ。
しかしクロマキー合成を編集は未熟な自分・・・
かつての黒歴史が蘇る・・・
※ ↑ かつてどうしようもなく病んでいた頃の合成映像の1シーン・・・
冒険あるのみ
しかし、なんとかやってみたい。
必要な物をamazonでピックアップ。
大型のグリーンバッグとスタンドを購入。
どうせならこの期に照明機材も追加する方向で決定。
合成のパースをなるべくおかしくしないためには、
レンズのmm数・F値固定・ピント位置、三脚の高さをある程度決めて、
別の場所で背景を撮影したらいいはず。
照明の違和感は・・・コントラストである程度調整。
撮影方向等のメモを作っておきます。
撮影日がやってきた
とりあえず下準備は完了。
当日を迎えます。
無理言って、お世話になっているディレクターにも手伝いに来てもらいました。
事前のメモに従ってカメラセット。撮影開始。
撮影中はただただ楽しく、完成への期待感でいっぱい。
やっぱりクロマキーで悩む
わかっていたのですが、持って帰って編集でクロマキーに苦戦します。
撮影素材を見返して・・・
まずはAfter effectsのkey lightを悩みながら調整。
背景を用意して・・・
合成します。
違和感を消したい
・・・やっぱり違和感があります。
なんとか違和感を誤魔化したいところ・・・
緩やかに手ブレ感を加えたり、ソフトフォーカスをかけたり外したり、動きをつけてみます。
AEのやり方に困ったときの助け舟、TRAERA DOUGA先生の動画を参考にします。
発売日がやってきた!
4月1日発売日が来てしまいました。
告知動画を謳う以上、せめて今日完成映像を送らねば・・・
R1SAさんにも協力してくださった方々にも顔向けできません。
お送りした完成形はこちら。
プラグインを探す。もっと違和感を消したい。
無事R1SAさんのface bookにも上げていただき、
ご友人であろう方々のコメントもついているのを見て、
なんだか微笑ましいような嬉しいような。
・・・しかし胸のしこりがある。
違和感をもっと消すことはできなかったか。
今更ながらプラグインを試してみることに。
composite wizard というプラグインの体験版を入れてみて、
Edge Blur EZという機能を試してみる。
このプラグインはクロマキーで抜いたアルファ部分と残っている部分の、
エッジをぼかす機能とのこと。
なんか結構改善された気がする。
ひとまずの感謝
色々と反省点が残ってしまった・・・
後から後悔しながら改善点を探すなんて・・・
今回1分の告知動画を作らせていただきましたが、
撮影素材は余分に撮っていますので、それを使ってロング版を制作するとお約束しました。
そこでプラグイン一つを導入しようかと思います。
なにわともあれ、一旦ひと段落ということで・・・
今回協力してくださったR1SAさん、写真作家さん、メイクアーティストさん、
手伝ってくれたディレクターさんには本当に感謝しています。
ありがとうございました。
私もこれをステップに日々勉強していきます。