ジェノサイドメモリアルウィーク
今日はルワンダで最もセンセーショナルな事件の一つであるジェノサイドの勃発日です。今日から1週間、国全体がメモリアルウィークに入ります。
メモリアルウィークの詳細は上記のブログに任せます。
この期間、ローカルのルワンダ人の方々は教会などにお祈りに赴くようですが、日本人である僕は特にする事もないので、街中を歩いてみました。
事前の情報通り、街中は自粛ムードで、開いている店はほぼ皆無で、しんとしています。首都キガリの中心地の一つであるKigaliCityTower周りでさえ、人がまばらで凄く静かでした。肌感ですが、普段の人通りの10分の1以下かもしれません。
ほとんどの商業施設は閉店しており、営業しているのは主要マーケットであるナクマットSupermarket・シンバSupermarketくらいなものです。
(※追記※)
余談ですが、翌日(4/8)に改めて同じ場所を周ってみましたが、普段の60%~70%くらいの人の数には復活していた印象です。土日という事もあるかもですが、メモリアルウィーク自体は1週間なものの、お店の休業などは4/7だけのようです。ただ、午後14~16時頃はお祈りなどがあるらしく、この時間は国中の人が教会などに集まるのだとか。
ちょうどルワンダ大虐殺の被害者を匿ったことで知られる、「ホテル・ルワンダ」の舞台にもなったミルコリンにも行ってみましたが、ただの豪華で素敵なホテルでしたね。
ジェノサイドそのものについての詳細はこちらのブログにお任せ。
文中に出てくるKigaliGenocideMemorialには僕も行って来ました。当時の虐殺に遭った方の骨も安置していて、ある種異様な雰囲気をもっています。ただ、どこか一方で神聖な雰囲気も感じました。
別途、Belgian Peacekeepers Memorialという場所も訪れています。
ググればこの記念館の情報も出てきますが、弾痕が生々しく残る壁を見た時は衝撃的でした。
ルワンダ有名ブロガーのタケダさんの記事。
「過去は過去」と言う言葉が印象的です。80万人とも100万人とも言われる大虐殺から、たった20年足らずで、ルワンダの人がここまで経済発展を遂げたのはなんでだろう?とルワンダの街を歩き回っていてより強く思います。
カガメ大統領の意識的な独裁政権が良い影響を与えていることは間違いないと思いますが。
同じくタケダさんの記事。
確かにジェノサイドの事を現地で仲良くなった子に話しても、悲痛な意見はあまり出てきません。どちらかと言うと、「この出来事をしっかり受け止めて次の世代へ語り継いでいくんだ」という、ポジティブで強い意志のようなものを感じます。
先に挙げたメモリアル記念館内の映像でも、「許す」「本当の意味で理解し合う」などのポジティブなワードが収められたものが多かったように感じます。ちょうど日本で言うところの「原爆ドーム」と同じようなポジショニングなのかもしれません。
私たち日本人にとっての、原爆を「無かったこと」とはせず、「戦争はやってはいけないもの」と言う『教訓』として活かしているようなイメージでしょうか。
最後に、UNIC Tokyoが本日ポストしていた動画のシェア。
一部過激な映像もあるので見るかどうかは自己判断に任せます。映像の最後はポジティブな締めくくりになっています。