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一号館一○一教室

漢服、中国で復活

2021.10.17 13:21

漢服とは、漢民族の伝統的な民族服。近年、中国の伝統文化トレンドの復活により、漢服は10年以上前のニッチな美意識から徐々に大衆性を帯びてきた。 「漢服を着て旅行した経験」「ゴールデンウイーク、初めて漢服を着て出かけた」…ネット上では、漢服を着た体験を共有する人が増えている。 

今年ゴールデンウイーク期間中は、故宮や鳳凰古都、西湖など観光地、いたるところで漢服愛好家の姿が見られ、「漢服+景勝地」が若者の新しい遊び方になっている。 漢服を着て街に出ることは、若者たちの間でも話題になっている。中国のiiMedia Research社のレポートによると、中国では漢服愛好家の数と市場規模が急速に拡大しており、2021年には漢服愛好家の数が689万4000人、市場の売上規模が101億6000万元に達すると予測されている。 ある漢服ブランドの公式サイトでは、漢服1セットが一万元以上の価格で、衣装制作は来年3月までの予定となっている。 漢服市場は大きな可能性を秘めており、資本が流入している。

今年の4月には、騰訊(テンセント)、セコイアチャイナなどの有名な機構が相次いで漢服企業に投資した。ただし、漢服はますます熱くなり、剽窃行為や粗悪品など混沌とした現象も現れている。「漢服熱」はどこまで持続するのか?業界が健全に発展していくためにはどうすればいいのか、様々な課題が残っている。 漢服文化が拡大している中で、業界には基準やシステムがないのでは?特に、品質、素材、価格などの面で、いくつかの標準的なプッシャーが不足しているようだ。 

日本の飛鳥時代・奈良時代の和服は聖徳太子の大化改新によって、隋王朝と唐王朝の漢服の影響を受けた。着物には素晴らしい文化が継承されている。漢服の復活は良いことだが、新しい服飾文化に繋がればいいと思う。 値段が高い漢服に1万元(約17万円)、これは着物に比べれば、それほど高いものではないのが衣装のクオリティがいかに高いかということが大事だ。漢服は新しいビジネスチャンスに違いない。 

(メルマガ黄文葦の日中楽話第40話より)