内界と外界
私達の身体は内と外を区別しています。
人間の身体って筒に穴が開いた形をしています。
口から物が入って肛門からでていく。
丁度ドーナツみたいな形です。
ドーナツより細長いですが・・・。
実は胃や腸の中って正確には外
なんですよ。
だから胆汁が胆嚢から十二指腸に流れるのは外分泌と言って外に分泌する液と言われます。
血中は内界なので内分泌です。
ホルモンなんかは内分泌ですよね。
内臓といいますが、胃や腸って内臓でありながら外側なんですよね。
これって不思議な感覚といえば不思議な感覚ですが、そう呼ばれています。
トポロジーっていう考えがあります。
ドーナッツの形とコーヒーカップの形はトポロジー的には同じと考えるんです。
よくわかりませんよね。
でも人間の身体は玉の中に穴が開いた形と同じというのはわかりますよね。
つまりドーナッツなんです。
トポロジー的には人間の身体とコーヒーカップは同じ形をしているといえなくもない訳です。
口から肛門はつながっていますからね。
細かいことを言えば内と外って曖昧につながっています。
胆嚢も袋状になってつながっているので胆嚢の中は外、胆嚢の外側は内といえるかもわかりません。
どこからが内でどこからが外というのは難しいかもわかりませんが曖昧に外と内は区別されています。
こういう考え方ってとっても大事なんですよね。
例えば筋肉ですが、これって完全な内側です。
内側って圧力が外界と一定になって存在しています。
風船を思いっきり膨らませたら破裂しますよね。
外側の圧力と内側の圧力が適度に協調しあっているから人間の身体は破裂しません。
皮膚は境界層なんですよ。
それと同時に胃腸などの粘膜も境界層といえます。
この境界層がうまく保護されないと体調が悪くなります。
境界層は皮膚と粘膜がになっています。
それを刺激するのが鍼刺激です。
鍼治療は鍼で皮膚の表面に刺激を与える方法と言えますね。
アトピー性の皮膚炎なんてアトピーというイメージがあるからアレルギーというややこしい説明になります。
しかし皮膚と腸はつながっている訳ですから皮膚だけに症状があらわれて腸になにも問題がないと考えること自体おかしな話しです。
だったらつながっている腸をなんとかしなければいけませんよね。
皮膚炎を起こしている人って必ずお腹が緊張してます。
皮膚もパンパンになってますが、腸にも何らかの圧力が加わっている訳です。
それなら腸の圧力をどこかに逃がしてあげれば良い。
という考え方になります。
何の圧力が加わっているのでしょうか?