内界と外界3
見た目の筋肉の緊張は筋肉が縮んで緊張している訳ではありません。
ここね。 殆どの治療家が間違っているところなんです。
筋肉が収縮しているのではなく圧力が高くなって緊張しているんです。
怪我をすると怪我をした部分って腫れますよね。
なぜですか?
簡単に言えば怪我を治そうとして血管の中から白血球が応援部隊として投入されるからですよね。
傷口の近くの血管の透過性が亢進して水分が漏れやすくなるために起こる現象です。
普段は透過性は高くなくふさがっているように見えています。
しかし、実際には血管も細胞の寄せ集めなので穴だらけと言えます。
だから怪我をするとそれが広がって中から怪我を治すための液体が充満するようにできている訳です。
そりゃ~腫れますわな~。
逆に考えたら腫れを起こして早く治そうとしてくれている。
ということなんですよね。
そりゃ~水抜いたらあかんでしょ。
それと同時に圧力が高くなることで発痛物質がでて、これ以上動かさないように脳に信号を送る訳です。
膝に水貯まって水抜きました。
また貯まりました。
また抜きました。
骨が熱でやられてボロボロになって変形して当たり前ですよね。
だから変形した膝関節は常に熱っぽい。
しかし、怪我をしていないのに腫れることがあります。
身体を観察していると腕や足も腫れている場所とそうでない場所があります。
ここで西洋医学の考えを投入すると話しがややこしくなるんです。
靭帯や筋肉が腫れるという考えなのですが、これも臨床的には全く合いません。
何の気なしに靭帯や筋肉が腫れますか?
怪我をしている訳じゃないのに・・・。
そこで外界と内界のことを考えます。
皮膚は外界と内界を分ける境界層だと書きました。
内界は圧力が一定に保たれている状態が正常な状態です。
ちょっとでも圧力に変化があれば皮膚は引っぱられて炎症で腫れているのと同じ状態になる訳です。
内圧が高くなった状態ですね。
主には何らかの原因で炎症がどこかに起こったということです。
だから捻挫をして反対側の足まで腫れる。
ということがありえる訳です。
怪我した場所だけでなく、怪我をかばった結果他の部位まで流れが悪くなって腫れる訳です。
実はかばったから腫れるのではありません。
捻挫をしてすぐに腫れます。
捻挫して直後の人でもそうなってますからね。
それと同じようなことが風邪をひいても出ます。
肺や気管支、咽頭は炎症を起こしています。
これも両側ではなく右か左かで起こします。
余程の状態でないと両側というのはありえません。
右側の風邪、左側の風邪があります。
複雑になると左の鼻、右の咽、左気管支なんてこともあります。
風邪は怪我と同じで怪我した場所だけではない腫れが関連として起こってきます。
風邪が関節痛の引き金になっていることがあるという意味がわかってもらえると思います。
だから腰の痛みに鼻を刺激して良くなったりする訳です。
再度骨折をした方の動画をご覧になってみて下さい。
骨折したのは左足小指なのに右足にまで影響がでているというのがわかると思います。
関連した腫れをなくさないと局所の痛みは治りません。
これって当たり前のことを並べただけなのですが、現代医学のスタンダードな考えではありません。
痛みをとるだけでなく早く治癒させ再発させないためには絶対に必要な考え方のはずです。
なぜそうならないのか?
不思議で仕方がありません。