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MOTHERCOAT WEB

有事もひっくるめ無事。

2021.10.20 10:19

先週、神戸の実家から我が家に帰宅。

風が強かったのだろう、吹っ飛ばされ転がったガーデンテーブルの脚と

空っぽになって落ち葉が溜まった猫の餌入れが玄関前で僕らをお出迎え。


ライブ当日は何かとバタついた。

高速SAのガソリンの値段が驚異的な価格だったので、ケチって茨木で下りてガソリンを入れてそのまま下道で行こうと思った辺りから暗雲立ち込め始める。

下りてガソリン入れたはいいが、道の混み具合を見ると豊中で入る予定だった銭湯に入る時間がなくなるということで、茨木ICに引き返し再度高速にのることに。

したものの思いの外時間をロスしており30分くらいしか風呂に入れないなと、ならばもう会場入りしちゃってリハ後に心斎橋の何度か行ったことある銭湯に入ろうということで会場向かう。入り時間に余裕を持って到着。
少し休んで、会場入り。

14時にリハを終え、さて銭湯へとグーグルマップを開く。

営業時間外の赤文字。

他のところを探す。徒歩17分。行けなくもないが15時の顔合わせに間に合わない、、、。

お腹も空いた、トキロックの様子も徐々にオカシイ。

マズい、マズい、マズい、、、、。良くない流れが洪水のように押し寄せてくる感覚。

風呂を諦めよう。多少臭くてもライブが出来ないわけではない。

さっと蕎麦を食べよう。温かいとろろ蕎麦をすすれば大体のことは何とかなる。
蕎麦屋を探す、グーグルマップ頼り。

営業中とそこには書いてある。この流れ悪い予感はするが早足で向かう。

この流れは裏切らず、もちろん閉まっている。トキロックが「もうカレーでいいじゃない」

と言う。カレーに失礼ではあるが"もうカレーでいい"と強く思う。刻々と時間は過ぎている。

会場近くのカレー屋に向かう、ただ注文してから出てくるまでの時間+食べる時間を考えると

顔合わせに間に合わないのでは?という恐怖を背負いながら交差点を渡る。

渡ったところでちらっと"つるまる"という看板が見える。看板の感じからちゃちゃっと出てきそうなチェーン店的な匂いを感じとり吸い寄せられるように足が向かう。「トキさん!!うどん・そばって書いてあるよ!!!!!!」とまるで宝物を発見したかのようなテンションで小音量で叫び伝える。時は既に14時45分。

温かいとろろそばに玉ねぎの天ぷらをつけてすする。味が濃い(多分、普段僕らが食べているのが薄いのだと思う)。お湯足してもらおうか悩みながら、今はそういう時ではない とささっと食べきる。トキロックはぶっかけそばって、汁なしですか?とぶっかけそばがどういうものであるかもわかっておらず、このタイミングで何故か馴染みの薄い様式のぶっかけそばを頼んでおり心配になる。

奇跡的に顔合わせに間に合う。

grunbandの紀平君のテンションについていきたい気持ちはあれど、あまりの高さに追いかけるどころか見上げる気にもならず、そのテンションが上空にあることだけを俯きながら感じつつ顔を合わせた。

クリトリック・リスことスギムさんの顔を見ると何故か落ち着く。徳は高いが気兼ねなしに近づけるお坊さんのような存在にその時は感じる。

数分後、コンタクトのレンズ液を買いに行ったスギ薬局でユンケルと睨めっこをすることになる。効き感じたいが、頼りきりたくないという思いが交差しての税込1000円弱のユンケルを一緒に購入。

とにかく寒かったのでトキロックと二人、車で暖を取りgrunbandが始まるまで休む。

grunbandを観ながら、ライブハウスに祭りが戻ってきた感をほんのり味わう。

そうそうこの感じ。

shule And christmasが急にカバーをやりますといってMOTHERCOATの"superstar"を演奏し始めた。ほろりと涙がでた。楽屋に居たトキロックも出てきて二人で観ていた。

トキロックが何か言ってた気がするが思い出せない。

エダワカレ、さんかくとバツ、um-hum のステージは観なかった。自分たち(特にトキロック)の心身を整えることでそこそこの精一杯であった故、申し訳ない。



車の中でも楽屋でもとにかくトキロックとの間で"今日という日をやり過ごそう"が合言葉であった。結果、そこに在るものが混ざり合わさり調和を求めMOTHERCOATという現象として在ることができた30分であったような気がします。

自分たちも観てないし観る気も今はないのだけれど、アーカイブが10月31日まで残っているのでその時の空気が伝わるかはわからないけどコチラで観てもらえたら。


この日僕らが僕らを保つことが出来たのは何が起こっても、最後スギムさんが何とかしてくれるという勝手な依存による安心感が特に僕にはあり、無事やり終えて、ノンアルビール片手に手を上げながら観たクリトリック リスのステージは笑ってしまうくらい美しく感じた。感傷的になっていることは自覚していたがもはや抗うこともなく、ただただその美しさに酔いしれさせてもらった。

この流れを作ってくれたvijon松藤さんにはほんと感謝!です。


そこからはある程度の覚悟はしていたが、多少なりとも負荷のかかる環境で数日過ごしたことでトキロックの症状は病特有の波の中で一時的に悪化したりもした。

家に戻ってきてゆっくりとその波を緩やかに穏やかにすべく生活を今は心がけています。

それでも余計なことを言ってしまったり、やってしまったりして、あたーー となることはどうしてもあるけど、そういったことも含め今日も僕らは無事であり、きっと明日も無事な気がしています。


家で頭ぐるぐるし始めたら「とりあえず散歩でも行くか」が今の我が家のトレンド。

大体、毎日夕陽、綺麗。


GIGADYLAN