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西宮・尼崎の防災教育を考える会

第9回 自主勉強会

2021.10.20 14:38

コロナ禍で対面式の勉強会を実施するのが難しい状況を打開しようと、昨年度からMicrosoft Teamsを使ってオンラインで開催しています。オンライン勉強会の強みを生かして、今回も西宮市や尼崎市だけでなく他県からもたくさんの方々にご参加いただきました。ありがとうございました。

内容報告

日時:2021年10月9日(土)10時~11時半

場所:オンライン(Microsoft Teamsを使って)

主題:コロナ禍の今こそできる授業とは?

コロナを教材に我が事感につなげる

参加:52名

9回目の勉強会では、①コロナ禍における避難訓練の実践交流、②コロナの教材化!「クロスロード~コロナ編~」の二部構成で実施しました。

まず、①コロナ禍における避難訓練についてです。

西宮市立夙川小の平原教諭から分散型避難訓練の実践報告をしていただきました。分散で行う場合、避難訓練中の学年と授業中の学年に分かれてしまい、一斉での緊急放送をかけにくいという課題があります。平原教諭の実践報告では、事前に緊急放送をかける管理職の様子を録画しておき、動画の視聴を合図に訓練を始めていました。また、校長先生からの講話についても録画しておき、視聴する形式をとっていました。録画しておくことで、避難訓練の意義や流れの伝え方に差異が生まれず、実践しやすかったという報告でした。


夙川小に続いて、高木北小でのミッション型避難訓練について、恒吉から実践報告させていただきました。昨年度、オンライン会議に接続したPCを廊下や階段に設置し、校舎1階の給食室で火災が発生した想定で避難訓練を実施しました(教職員のみで実施)。また、避難中に児童が怪我をしたり、階段下から煙が上がってきたりすることをミッションとして設定し、その時その場で考えた対応策をPCに向かって話してもらうことで記録を残しました。

従来、知ることができなかった避難中の様子や教職員の考えを可視化することができ、記録動画を用いた振り返りに生かすことができました。









 後半戦は、②コロナの教材化!「クロスロード~新型コロナ編~」です。「今経験しているコロナ対応に関わるジレンマは、災害対応に共通するのでは!?」と考え、昨年度末に、クロスロード~新型コロナ編~を開発しました。会では、同時進行で、参加してくださった皆様にも経験をもとに、新型コロナ編の問題作成をお願いしました。会では、全部を紹介することはできませんでしたが、全部で15件の回答がありました。ご協力ありがとうございました。

 勉強会の最後には、長屋和宏様(国土交通省国土技術政策総合研究所)、楢崎奈美様(神戸クロスロードの会)小島彰吾様(株式会社アイ・ディー・エー社会技術研究所)、森本晋也様(文部科学省総合教育政策局 安全教育調査官)、吉水裕也様(兵庫教育大学副学長)に、コロナ禍で防災教育を充実させていくための助言をいただきました。また、多くの皆様にご参加いただいたおかげで、充実した学びの時間となりました。ありがとうございました。

参加者の感想(一部)

学校での実践では、避難訓練のときだけではなく、日常から防災を意識することが大切で、その場でどのような状況かを判断し動けることを目指した避難訓練が必要だと分かりました。クロスロードの問題は、思いつかなかったけれど、他の人の発表を聞いて、考えられそうだと思えました。また、取り組んでみます。

前半の避難訓練についての発表のみの視聴ですが、工夫次第で避難訓練も色々やれるもんだと感心しました。またコロナ禍をテーマにしたクロスロードは、タイムリーな実践で自分事としやすいと思いました。自分の命を守る、大切な人の命を守るという核心の部分は全く同じですものね。

今後の勉強会のお知らせ

○第10回 西宮・尼崎の防災教育を考える会

日時:令和4年1月8日(土)10時~11時半

場所:オンライン開催

内容:0からでも始める防災学習(仮題)

 記念すべき第10回は防災教育学会会長の諏訪清二先生の特別講演です。次回もどうぞご参加ください。

今後もどうぞよろしくお願いします。