子どもに安全な遊び場を!
先日議会で取り上げた、総合運動公園多目的グラウンド「サッカーゴールの管理不全問題」に進展がありました。
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事故が「起こる前」に「判断」を
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全国では未固定のサッカーゴールが転倒し、人が下敷きになる重大事故が多発しています。
久喜市の多目的グラウンドでは、「傾斜のついた斜面にある」「未固定のサッカーゴール」を「子どもたちが少人数で勝手に立てて」未固定のまま遊んでいる危険過ぎる状態が続いていました。
すぐに安全確保とともに、議会で取り上げ、久喜市として、以下いずれかの判断が必要だと迫りました。
▶︎「(予約使用時以外は)学校のゴールの様に常時固定して立てておき、安全を確保して子どもたちに使わせる」
▶︎「安全が確保出来ないならば、使わせない」
行政が危険な状態を把握し(指摘され)ながら、
今は事故が起こっていないからと言って、重大な危険を放置している現状は絶対に看過できませんでした。
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今後は台数限定で「常時固定」
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議会でのやり取り、その後の使用状況を見て、
今後は「大人用、子ども用それぞれ1台を常時固定して立てておく方針が固まった」と担当課より連絡が入りました。
また、大変危険だったサッカーゴールがある地点の「傾斜」は、削って解消されました。
今後はサッカーを楽しみたい子どもたちの「安全な」遊び場になればと思います。
尚、多目的グラウンドは無料施設です。
予約使用時以外には、子どもたちや地域の方が気軽に運動を楽しむ場となるように市は積極的に工夫するべきです。
「子どもたちの自由遊び場としての時間枠を設け、開放するべき」とも議会で提案しましたが、現状では実現出来ていません。
特に長期休みの間の平日午後などは「子ども時間」として開放してもいいように思います。
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放置されていた4台の使えないゴール
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サッカーゴールの未固定問題と並んで、疑問を感じたのが
「そもそもゴールの数が多すぎないか」
という点です。
多目的グラウンドには当初10台のサッカーゴールの「骨組み」が置かれていましたが(1台は骨組みがバラバラになったもの)
貸出可能なネット(骨組みにかけて使用)は6枚だけでした
つまり、4台は使用できないのに放置されていたことになります。
この理由を議会で確認したところ、
「(菖蒲)上大崎グラウンドが廃止になった際、サッカーゴールを持ってきておいていた」
とのこと。
まだ使えるゴールを取っておくのは理解できるとして、
なぜグラウンド内に「放置」するのかが、全く持って意味不明でした。
多目的グラウンドでは、ソフトボールや少年野球も行われます。
使えもしないサッカーゴールが多く放置されていたら、ファールボールを追った際にぶつかるかもしれません。
サッカーの試合でルーズボールを追いかける際も同様です。
障害物となり得るものは、可能な限りグラウンドに置かないというのが屋外スポーツの鉄則だと思いますが、
壊れたベンチも放置されているなど、
これまでの管理は不十分でした。
使えないサッカーゴールはグラウンド外に移動、壊れたベンチは撤去されました。
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自由と危険のバランス
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今回のサッカーゴール未固定問題は、私が議会で取り上げることで、市が対応を硬化させ、
子どもたちの使用が全面禁止になり、遊び場を奪ってしまう可能性もありました。
私は子どもの遊びにおけるリスクを「危険だ」と騒いで自由な遊びを奪うことには、否定的な立場です。
しかし今回のケースは、危険の度合が大きすぎました。
仮に、今事故無く使っている子どもたちから嫌われたとしても、止める必要があると思いました。
危険が大きすぎる場合に、それにストップをかけるのも大人の責任であるからです。
スポーツに関わる事故は
「防ぐことが難しい事故」と「防ぐことが出来る事故」に大別されます。
サッカーゴールの転倒事故は、大人が必要な注意を払っていれば、防ぐことが出来る事故です。
危険がしっかりと認知され、事故が根絶されることを願います。
久喜市がどのような運用をしていくのか、引き続きチェックして参ります。