あなたに合った治療プランは?まずは基本的な検査をして確認しましょう!…③
三軒茶屋ウィメンズクリニック 保坂 猛院長のお話
『i-wish ママになりたい 不妊症と不育症』より
年齢によって治療プランは異なる
■妊娠と年齢の関わりは深いため、年齢を踏まえた治療が必要です
受診される方のほぼ全員が年齢のことを気にされていると感じます。
ですから、こちらも年齢を踏まえたうえで必要な治療については、率直にお伝えするようにしています。
若い方でも前に治療歴があって、それでも妊娠していないのであれば、年齢だけをみて「まだ若いから大丈夫」とは言えません。その方の状態を踏まえた判断は必要です。
具体的に今後、どういった治療をしていくかは、何よりもご本人の希望を尊重しますが、ご希望通りの治療では妊娠は難しいという場合は、そのこともきちんと伝えてご夫婦で相談していただくこともあります。
ただ、患者さんによっては、体外受精はあまり受けたくないという方もいらっしゃいますから、その場合は、患者さんのご希望に沿ったなかで結果を出せるように努力しています。また、それが私たちの役目だと考えています。
■年齢が高めの場合の排卵誘発方法は?
刺激があまり強くない飲み薬を使った「低刺激法」が増えています。年齢を重ねると卵巣機能も衰え、強い刺激では思うように卵子は採れず、低刺激法で育つ卵子を採卵して良好胚を得る方が良いとされているからです。
なかには、多くの卵子が採れそうな方もいますので、その場合は、相談のうえ注射で刺激をすることもあります。
■新鮮胚移植と凍結胚移植
胚(受精卵)は、分割期にある初期胚もしくは胚盤胞まで育った胚を、採卵周期に移植する新鮮胚移植と、胚を凍結保存して、次周期以降に移植する凍結融解胚移植があります。最近の当院の傾向では、どちらかといえば凍結胚のほうが妊娠率は高いのでお勧めしています。
妊娠をご希望している 患者さまへ
私たちスタッフ一同、ご夫婦の夢をかなえるために、精一杯ご協力をしております。
そして一人でも多くの患者さんが、治療を受けて良かったと思っていただけるよう全力でサポートいたします。