『対決! 広東料理vsフレンチ』
この対決自体は中盤というか一番最初の対決で終わる。
その後は「対決! 四川料理vsインド料理VSフレンチVS日本料理VS分子ガストロノミー」で次は「対決! 素麺VS飴細工」である。最初に出された「陰陽乞食鴨」という料理が検索してもでてこなかったので、これに関しては不明である。
「地元密着型・安くて美味い店」でやっていた主人公の店の前に突如現れた「高くて綺麗で見栄えがよくてスタイリッシュな店」(どうしてそんな店が下町に……)。主人公は世界各国から料理人を集めて行われる『料理の鉄人』の予選でその店と戦うことに。
笹寿司のごとく物理的に店の邪魔をしてくるフレンチにいる女(どうやら売り出したい女優のようで、エンディングでは歌声を披露している)の妨害を乗り越えた主人公とフレンチの争う先は?
フレンチにいる笹寿司煽り女がフレンチすら妨害をして憧れの舞台に立ったけど、妨害役に過ぎなかったので負けた理由も語られることなく普通にモブみたいに負けたので面白かったです。なんでお前はそんなすまし顔で舞台に立ってるんだ?
フレンチの勝利要因として「料理の見た目」を重視していたことから、この映画の料理理念が「美味しくて見た目が綺麗」になるんだけど(まあ、見た目は綺麗な方がいいよな)、その綺麗さが「煙がめっちゃもくもく出てる」を代表するように、見て楽しい部類になっているので、後半になると「水辺を泳いでいる魚!」「金魚!」「五色に切り分けられたカレー!」「植木鉢から野菜バーがにょきにょき生えてるヴィーガン生サラダ!」「炎をイメージした飴細工!!!!」になっていく。料理世界一を決める場で飴細工は絶対に違うと思うんだ。だからなんか、普通に美味そう~って思って観れなかったところは結構残念。いやさすがに飴細工を美味そうとは思えないよ。冒頭で主人公がつくってた鍋とか魚の皮せんべいの方が普通に美味そうだったよ。フレンチの肉も美味そうだったのに……。
ところでエンディングが完全に「旧正月おめでとう!」だったので、旧正月に観る映画ポジションを狙っているのかもしれない。