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一年たちました

2017.04.14 06:18

熊本地震から一年たちました。

嘘だろうというくらい、あっという間だったと思います。

それはたぶん、11月に子供が生まれたということも関係していると思います。

自分なりにこの一年間を振り返ってみようかと思います。

何かのメッセージというよりも個人的な手記のようなものですが。

自分一人の生活に限っていえば、何か変わったかといえば、正直なところあまり

何も変わっていないわけです。

マンションもそのまま住めていますし、実家も無事でした。

(自身が弱かった地域というわけではありません。目の前にたっているビルは壊

れましたし、お店もたくさん無くなりました。)

困ったことと言えば、映画館がほぼ全て無くなったので、好きな映画が観れな

かったことくらいです(仕方無くゴジラとズートピアは福岡まで観に行きました)。

ただ、自分の関わりがある人という範囲でいえば、それはもちろんたくさんの被

害がありました。

妻の実家(一戸建て)は無くなりました。

妻の職場も無くなりました。

ぼくの職場の同僚も、三分の一ほどは引っ越したり家を建て替えたりしました。

自分達がお世話になった結婚式場の教会も壊れました。

「好きだったお店」レベルでいえば、たくさん無くなりましたしそこで働かれて

いた方々がどうなったのか、分からないままです。

そして、そうして無くなったものの多くは、もう単純に「無くなったまま」で、

何も回復していないという状態です。

空っぽになったビル、潰れたままの家、崩れ落ちたブロック塀、ひっくり返った

ままの看板。

それでも、僕からみてですが、みんな楽しく生きているように見えるんですよね。

あまりにも楽観的なものの見方で申し訳ありませんが。

でも、そんなものでしか無いのだろうと僕は思うんですよ。

変わってしまったものは、もう、同じ形には絶対に戻らない。

似た形には戻せますが、同じではないですから。

暗い気持ちであろうと、明るい気持ちであろうと、仕方無くでも前に粛々と進む

しかないようです。

一年間、能動的に動いたことなどあまりありません。

あくまでも、仕方無く、のんびりと、やれることからやってきただけです。

地震との向き合い方は、そういうものだと思っています。