色白タイプは要注意!冷えを感じはじめる時期はバランスが大切
こんにちは。
漢方薬店kampo's山口りりこ(薬剤師・薬膳師)です。
24節気は「霜降(そうこう)」
一気に冬の気配を感じますね。
そして気温が下がるにつれ乾燥もより感じてきます。
この絶妙な時期に養生を間違えると
お風邪をひきやすくなったり、心が弱ったり、と
不調が出やすくなります。
そして美容にも大敵!
調和をとり、冬へのお身体づくりをしていきましょう。
2021.10.23霜降
1,声がはれない、色白タイプは要注意
2,秋は体表を強化することが大切
3,秋は積極的に動いて発散しよう
4,発散力強化のおすすめ食材
ーーーーーーーーーーー
1,声がはれない、色白タイプは要注意
漢方では声や顔色でもお身体の状態を判断します。
気が不足すると
声が小さく張りがなくなるため、聞き返されることが多くなります。
また、色白の方は血が不足していることが多い。
透き通った肌質のお肌というよりは、
シミやそばかすができやすいタイプの肌質で
ひどくなると倒れてしまいそうな顔色のイメージです。
実はこれらの症状は共通して
「肺」が弱い可能性が高いです。
漢方でいう肺は呼吸だけでなく、気の管理をしている場所です。
「気」というのは
身を衛る力であり、
血を巡らせる力でもあるのです。
2,秋は体表を強化することが大切
体表というと主には皮膚です。
皮膚のまわりにはバリアー機能のある「気」が循環しています。
このバリアー機能の指標としては
皮膚が乾燥していないかどうか
秋になり空気が乾燥するので、夏より乾燥するのは当たり前なのですが
粉を吹いたり、痒みがあるような状態は
バリアー機能も不足していると言えます。
皮膚の乾燥にも関係しますが
汗の調節もバリアー機能に影響します。
うまく汗をかけるか、そして必要以上に漏れ出ないよう止めることができるか
バランスが非常に大切になります!
3,秋は積極的に動いて発散しよう
徐々に寒くなると身体も皮膚も毛穴も
キュッと縮こまりやすくなります。
この作用は温かさを逃がさないようにも働いていますが
発散力とのバランスが大切なのです。
発散の何が大切か、というと
外から入ってくるウイルスや菌、アレルゲンを跳ね返す力
が発散力なのです。
体表は最前線です。
ガードを堅くすること・戦闘力をあげること
両方が必要になってくるわけですね。
寒くなり自然と体表が縮こまってくるため
養生としては発散していただきたい!
つまりは
汗をかいてほしいのです!!
理想的には運動をして汗をかくこと。
時間的に難しければ熱めのお風呂に浸かり
汗をかくようにしましょう。
4,発散力強化のおすすめ食材
生姜、ねぎ、ニンニク、胡椒、唐辛子
見るからに汗が出そうですね。笑
しかし注意も必要です。
発散のしすぎは乾燥や冷えにつながります。
激辛や汗をかくほどの量ではなく
お料理に少量ずつ追加する、そして
潤いを与えてくれる食材と一緒にとるようにしましょう。
【潤い食材】
豆腐、豆乳、ナッツ類、白菜、骨つきのお肉、くこの実
最後に...
漢方相談で耳にする実例です。
「子供の頃に喘息やアトピーがあったけど
部活など運動をしっかりするとよくなった」
まさに体表の強化ができて、「気の管理」ができた成功例です。
汗をたくさんかけばいい
運動さえすればいい
という一方向だけに偏るのではなく、
全体的に調和をとることが大切です。
無理なくお身体と向き合う時間をとってみてください(^ ^)