たいせつなスポーツ多種目経験の必要性
2017.04.15 21:11
「バスケットをしたいけど中学校の部活動にない、高校でも活躍したい、もっと上手になりたい」。そんな要望に応えて今春、兵庫県北播地区に初の「ジュニアバスケットボールクラブ(U-15)」が誕生した。
その指導者がわたしたち主宰のNPOスポーツアカデミーShine(シャイン:輝くの意)の理事となって活動を展開することになった。地域に欧米型のスポーツクラブを!が関係者の一致した見解である。
そんなわけで最近は少年・少女のバスケットボールに触れる機会が多くなった。機敏なボールコントロール。小さな体でこなすワンハンドシュート。ゆったりとした半パンにカラフルなバッシュなど、野球の世界しか知らなかったわたしにはすべてが新鮮に映る。
① サッカー ② 野球 ③ バスケ 日本における子どものスポーツ人口だそうだ。ボーイズ、シニア、ヤング、ポニーなど中学生硬式野球クラブの各チームは新入団選手の確保に苦労をしていると聞く。子ども人口の減少とともに、スポーツへの価値観が多様化し、今後はさらに変化が起きる可能性がある。
時を同じくして女子プロゴルフのトーナメントを観戦する機会を得た。4月9日のスタジオアリス・トーナメント最終日(花屋敷CC吉川コース)。そこで見た選手たちの華やかなプレースタイルや多くのギャラリー(家族連れや老夫婦の姿が目立った)。クラブハウスで交わされるスポーツビジネスの会話。ここにもスポーツの多様な価値を認識させる世界があった。
バスケやプロゴルフ。他種目スポーツとの邂逅は指導者や保護者に奥行きのあるスポーツ観をもたらす。あらためて日本のスポーツ界に欠けている「多種目スポーツ」経験の重要性を感じたものだった。