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colorfulnote

アートの楽しみ方④アート小説を読んでみる

2017.04.16 12:40

今回は、アートに関するオススメ本を紹介します。


アートを取り入れた小説といえば、原田マハさん。

マハさんは、美術館のキュレーターとしての経歴をお持ちです。

画家の実際のエピソードと、魅力的な展開が織り交ぜられたストーリーにいつも引き込まれます。


まずは、「ジヴェルニーの食卓」

マティス、ピカソ、ドガ、セザンヌ、ゴッホ、モネのエピソードを元に描かれた短編集です。

画家が何を見て、どんなことを感じてキャンバスに向かってたのかが垣間見えて、絵を見るのがますます楽しくなる一冊です。


「楽園のカンヴァス」は、キュレーターである主人公が、アンリ・ルソーの絵に関する謎を解いていく美術史ミステリー。

メインで取り上げられている絵画は、ニューヨーク近代美術館に展示されている、ルソーの「夢」。

ルソーは、海外を旅したことがなく、この作品は書籍や雑誌、動植物園での観察をもとに描かれたんだとか。

パリで税関職員として働きながら、こんなに素敵な絵を描いたルソー。

その生き方からも、勇気をもらえる一冊です。


メインテーマはアートではありませんが、「生きるぼくら」もオススメです。

主人公が慕う祖母が大切にしていた絵画が、東山魁夷の「緑響く」。



表紙にもなっているこの絵画は、長野県蓼科高原を描いた1枚です。

山々に囲まれた長野県信濃美術館東山魁夷館では、東山魁夷の描いた自然の美しさを実感することができます。


マハさんの小説は、ストーリー自体がすごく面白いので、アートに興味がなくても読みやすいと思います。

私は、これらの小説がきっかけで、アンリ・ルソーと東山魁夷に興味を持ちました。


気になった小説があれば、ぜひ読んでみてくださいね。