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髙橋ファーム

駆逐艦『雪風』

2017.02.04 03:30

仕事において、更には人生においても、

『運』がよいというのは、重要な要素の

ひとつやと思います。


太平洋戦争時、『運』のよさという

点で、めっちゃ凄い艦船が、

旧日本海軍の駆逐艦『雪風』です。

世界一の幸運艦と言われたそうです。


開戦直後、比島攻略戦をかわきりに、

ミッドウェイ海戦、ガダルカナル作戦、

レイテ海戦、そして沖縄特攻で

戦艦大和の直衛に至るまで、

ほとんどの海空戦に参加したそうです。


日本海軍の軍艦のほとんどが喪失する

中にあって、『雪風』は、ロケット弾が

艦体を貫いて艦底まで達したのに、

不発で助かるなど、信じられないほどの

『運』の強さを発揮して、ついには

終戦まで無傷でのこりました。


『雪風に神宿る』と言われていて、

当時、広島の呉の街では、めっちゃ

有名やったらしいです。


更に、全作戦期間を通じて『雪風』の

乗務員265名中戦死者は2名。

4代にわたる艦長だった4人の

海軍中佐は、全て死線を超えて

終戦まで生き残りました。


戦後、『雪風』は戦利品として、

台湾へ分配され、駆逐艦『丹陽』として

天寿を全うしたそうです。

戦史によると、この世界一の幸運艦を

支えていたのは、必ずしも『運』

だけではなく、指揮官の型破りで

強力なリーダーシップ、そして、

熟練した乗務員の、絶妙なチーム

ワークも、要員のひとつだったようです。