不眠の原因は加齢だった・・・
現在、日本人の4人に1人が何らかの睡眠障害を抱えているといわれています。
睡眠は健康や美容に大きく関わりを持っています。
加齢によって睡眠の質が低下!?
これは、医学的にも明らかなことで、20歳をピークに緩やかに右肩下がりで低下していき、40歳を境に一気に低下していきます。
深い睡眠は最初の3時間くらいのうちに集中して訪れるものなのですが、50代くらいになると、最初の3時間くらいのうちにも深い睡眠がなかなか訪れなくなります。
つまり、年齢とともに夜中に目が覚めやすくなり、眠りが浅くなるわけですね。
そのため、年をとるほどに熟睡感が減り、不眠の症状を訴えることが多くなります。
加齢と睡眠のメカニズム
睡眠を誘発する要素は2つあります。
1つがメラトニンです。
これは脳内の松果体から分泌されるホルモンで、このメラトニンが分泌されると眠りが誘発されます。
不規則な生活やバランスを欠いた食生活ではメラトニンが分泌されにくく、睡眠の質も低下します。
そのため、メラトニンの正常な分泌には規則正しい生活や体内リズムを整えることが非常に大切です。
もちろん、メラトニンの分泌は生活の質がどれほど良くても、加齢とともに分泌量が減少します。
従って年齢とともに睡眠時間が短くなるのは、生理学的な見地からも当然といえます。
睡眠を誘発するもう1つの要素は「疲労」です。
新陳代謝が活発で、1日中、目一杯活動している子どもはすぐに良質な睡眠を得ることができます。
しかし、成人は、精神的ストレスが多いですが、肉 体的には運動不足の傾向にある為、子どもと同じような疲労感が得られていません。
改善策
年齢とともにメラトニンという睡眠物質の量が減少して、それが不眠の一因になると言われています。
そのため、メラトニンの分泌量を増やすことで、不眠が解消しやすくなります。
メラトニンの分泌量を増やす方法としては、手っ取り早いのはメラトニンの元となるアミノ酸を摂取することです。
そして、疲労感を得るためにはやはり適度な運動が必要です。
軽く運動をして体温を高めておくと眠りに入りやすいため、就寝前の入浴やストレッチをする。
不眠症だと悩む前に、まずは生活習慣を見直してみることが大切です。