子どもたちにも知っておいてほしい、ものの見方のお話
ものの見方って大事です。
見る人や、見る場所や、見る立場や、見るときの感情によって、同じものでもまったく別のものに捉えられてしまうことがよくあります。
ものの見方ってそれだけ不安定で曖昧なものなんです。「認知バイアス」なんて言葉もありますね。
今日あなたもそれを体感してみましょう。
まず上の写真を見てください。ほぼ日のアースボールの横に球体が置いてありますね。ころんとしていて可愛らしいです。
この状況を裏から見てみましょう。するとこうなります。
そうです。実は、球体ではなかったのです。永沢くんの頭みたいな、ツボ押しグッズでした。
こんな風に、物事は見る角度によっても違って感じるものです。
「自分としては頑張っているのに親や先生は認めてくれない」「よく誤解されてしまう」「嫌われていると思っていたのに好かれていた」こういった現象は自分と他人の認知の差から来ています。当たり前ですけど、自分と他人のものの見方って違うんですよね。
もっと話を広げれば、そのものの見方の違いが原因で争いが起こったりします。国と国の戦いだってこれを理由に始まることもあります。個人に話を戻せば、いずれわざと違ったものの見方をして、あなたを陥れようとする人にも出会うかもしれません。
では、どうすればいいのでしょう。
簡単です。いろんなものの見方があることを知っておくのです。これは、勉強する意味ともつながります。
たとえば上の例の場合、「これは永沢くんみたいな形をしてるんだな」とあらかじめ知っていたとすれば、最初の写真を見た段階で、「これは球じゃないかもしれない」と、一つの情報に囚われ過ぎず、その裏にも気を配ることができます。
すると、「いやいやこれは球じゃないよ、何言ってんだよ」という人の話にも耳を傾けることができます。「そうですよね、でもちょっとこっちから見てみて、球に見えませんか」と平和的に収めることもできます。
これが、知識を持つことや知ることの意味だと思うんです。
多様性を持つ社会は、これからさらにどんどん広がっていくと思います。生まれ育った文化も考え方も違う人とコミュニケーションするうちに、違ったものの見方でぶつかることもあるでしょう。
その時に大切なのは、否定しあうのではなく、尊重し、伝え合うことだと思います。
それができるように、今日も学び続けましょう。もちろん、私自身も。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
ものの見方って、「面白さ」にもつながるよね。