ループマシンについて(2)
ループ的なサウンドを意識するようになったのはロバート・フリップ「レット・ザ・パワー・フォール」。
FMラジオから聴こえたそのサウンドは、まるで暗闇からやってきた光の束が過ぎ去って行くような感覚を覚えました。
とにかく不思議な音空間で圧倒されました。
(学生の頃バンドを組んだベーシスト君によれば「意味がわからず退屈で苦痛」なんだそうですが)
それから、レス・ポールのライブ・ステージ映像。
ギターのエレキ化やディレイマシンの生みの親の一人、レス・ポール・ギターの開発者であることは知っていましたが、ステージでルーパー的なサウンドを使ったパフォーマンスをやってたのには驚きました。
どんどん音を重ねて一人で重厚なサウンドを作っていました。
一人でどエライことをやる爺さんだなぁ...。
僕が学生の時はリバーブやディレイがデジタル化され、さらにコンパクトで安価なものが出回った頃でした。
最初に買ったディレイはアリアのADD100というツインペダルのものでした。
これ、ディレイタイム、モジュレーション、フィードバックのツマミを調節してコーラスやフランジャーが作れました。
さらにホールド・ペダルが付いていたので、サウンド・オン・サウンドのような効果が出せました。
ディレイタイムは最大1秒くらい。
その後、KORGのデジタル・マルチエフェクターAX1000G。
これは最大3秒のディレイができました。
ただ、これを通すと楽器の音が明らかに痩せます。ハイ落ちしてると思います。
僕の持ってる個体だけなんでしょうか?
さらにDigitech のデジタル・マルチエフェクター RP2000。
これも最大3秒のディレイができます。
これ、ディレイのフィードバックを最大にしてもハウリングを起こさない!
(AX1000Gはハウった)
AX1000G、RP2000 共にディレイ音がフィードバックしてる間、ペダルを踏んでOFFの状態を作ると、踏んでる間だけ音が無音になり、再びONにすると続きの音が鳴りだす。
結果、その状態(ループしてる音の途中で無音部分が入り込んだ状態)でディレイが繰り返されます。
これのおかげで3秒間フリッパートロニクスが可能になりました。(ほんとは5秒は欲しい)
他のディレイマシンって、意外にそれができない。
OFFにするとディレイそのものが終了しちゃうんですね。
すごく個性的なのでRP2000は今でも時々使います。