飲食店の社員の休日を完全週休2日にしておいたほうがいい理由
飲食業界の求人広告を見ていると、割と休日休暇が他社と比べて厳しい設定だなぁというものが今も多く散見されています。月6日とか月4日とか。月8日あっても本当に休めているのか?という話。
先日、飲食店を10数店舗複数ブランドで経営されている方と吞みながら話をしていて、まさにこういう話になったのですが、その彼の企業では、完全週休2日制を導入しているといいます。そうすると、こういういい事があったそうです。
・離職率が大幅に減った。今では1割以下。
・日々、見るからに元気に働いている。
・自ら新しい発見をしてきて、店や会社に活かしている。
・あまり求人広告をださなくてもよくなった。
という話。また、やはり中には「休みなんていらないから、働かせてくれ、稼がせてくれ」というスタッフも少なからずいたそうですが、強制的に休みをとらせたとの事。
何故?というと、
「休みをとらずに働いている人が偉い!凄い!だなんていう間違った観念を植え付けられると本当に困る。」
という回答。飲食店経営の中でも割と珍しい回答が聞けました。
それもそうですよね。これを珍しいと言ってしまうのはよくないわけで。週休2日制を日本で最初に採用したのは松下電器産業(現パナソニック)さんでも、「休日を週2日にし、十分な休養で心身の疲労を回復する一方、文化生活を楽しむことが必要」というのを昭和40年に出しているわけですからね。
これを飲食店系に置き換えると、
やっぱり結構体力も精神も使いまくる仕事であるので、1日はがっつり休んでもらう。あと1日は、飲食店の視察だとか文化的なものに時間を割くとかして、新しい発見やノウハウを掴んで、それを翌日の仕事に活かしていくという、そういうサイクルが出来れば最高なんじゃないかなと思います。
実際に、そういう風にしていくと、どんどん自分の業界にのめりこみ、どんどんやる気を出して働いていくのではないかなと思いますし、実際そういう風になっているのも目の当たりにしました。
飲食業界に限らず不人気業種だとかは、そういう働き方改革っていのはどんどんやるべきだと思います。