ザ・ダメージ
BCフェリーの廃船でルール無用のデス・マッチ!
ムショ帰りの男が心臓移植手術費を稼ぐために地下格闘技ファイターに転身。
●今回の船が登場する映画
DAMAGE
2009年公開 カナダ映画
●あらすじ
殺人で服役していたジョンは、模範囚として仮出所が認められる。昼間は建設現場で働き始めた彼は、夜に寄ったバーで酔っ払い客に絡まれた女性店員フランキーを助けた腕を買われ、用心棒をこなすことになった。そんなある日、一人の女性が現れる。彼女は、自分が殺した被害者の妻だった。ジョンが出所できたのは自分が嘆願書を書いたおかげであり、それは8才の娘の心臓移植手術費を工面させるためだ。ジョンは高額な賞金で医療費を稼ぐため、ルール無用の地下格闘技に挑んでいく。
●ここに注目!
ジョンを地下格闘技に誘ったリノの「今度のファイターは本物なんだ」というセリフ。そりゃそうですよね。彼はまさに本物。「テキサスのガラガラ蛇」「最凶のタフ野郎」など数々の異名を持つ、アメリカ合衆国、元WWE所属の元プロレスラー、スティーブ・オースチンが主演のジョンを演じているんだから。単なるファイト映画と思ったら、そうではない。ジョンは良いファイターだが、人が良すぎる。罪を背負い、罪を償うため医療費25万ドルを稼ぐため、真面目に真摯に地下格闘技に挑む。その姿が時には切ない。
●ここに船が登場
地下格闘技も時には屋外が舞台になる。ジョンの2戦目はドッグマッチ。会場になった廃船置き場に、青と赤のラインが印象的なBCフェリーの廃船がバッチリ映っている。この廃船の中も、地下格闘技の会場になっている。多分カーフェリーだったから、スペース的には十分。
BCフェリーは、カナダのブリティッシュコロンビア州で活躍するフェリー会社。この映画がカナダ製作だったことを思い出させてくれる。