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ゴッドファーザーPART II

2017.05.18 05:20

マフィアのボスに家族を殺されたビトー少年は

イタリアから帆船モシュル号に乗ってニューヨークへ。

●今回の船が出てくる映画

The Godfather Part II

1974年公開 アメリカ映画


●あらすじ

後のゴットファーザー、ビトー・アントリーニは、シチリアのコルレオーネ村に生まれた。1901年、父が地元マフィアのボスを侮辱したと殺される。兄のパオロは復讐を誓い、姿を消した。父の葬儀には母とビトーが参列。その時ビトーは9歳だった。葬儀中にパオロも撃たれて殺される。母はボスを訪ね、ビトーの命乞いをするが、母もまた殺される。ビトーは村人の協力で村を離れ、一人アメリカに渡る。


●ここに注目!

1972年公開『ゴッドファーザー』の続編。原作小説の中から、前作では描けなかった父ビトーの青年時代と、息子マイケルのその後の物語を平行させながら描いている。

アメリカ入国する前には、エリス島で入国検査が行われる。入国管理官がビトーに名前を尋ねるが、英語が理解できない彼は答えられない。係の男は、彼の名札に書いてある「ビトー・アンドリーニ、コルレオーネ村より」を見て、「ビトー・コルレオーネ」として登録される。「ビトー・コルレオーネ」の誕生だ。


●映画のここに船が登場する

ビトーがイタリアからニューヨークに渡ってきた時に乗っていたのが、1904年にイギリス(スコットランド)で建造された四本マストの帆船「MOSHULU(モシュル)」号だ。ビトーがアメリカに渡るのが1901年なので、ここに3年の矛盾が生じているのは、ファンにとっては有名な話。

この船は大型帆船の中でも最も大きく、現在、フィラデルフィアでレストランとなっている。映画「ロッキー」(1976年)で、ロッキーが朝焼けの中のデラウェア川岸を走ってる時に、 奥に見えてる船もこれ。現在の姿は1980年代に復元したもので、 艦上構造のほとんどはオリジナルでない。元はドイツ籍の貨物船だったが、 第一次大戦時にアメリカにいたため徴用。「MOSHULU(モシュル)」という名になった。 セネカインディアンの言葉で 「何も恐れない者(Dreadnought)」という意味。1928年まで はアメリカ~オーストラリア間の現役輸送船、 その後もオーナーを転々としながら1939年ごろまで遠洋航海を行っていた。 1970年にレストランに改造するためアメリカ人に買い取られ、 フィラデルフィアに持ち込まれ、現在に至る。http://www.moshulu.com/

ちなみにデラウェア川沿いは、船の博物館エリア。

・1883年に建造された世界最大にして最古の木造帆船ガゼラ(GAZELA)

・巨大な威容を誇る戦艦ニュージャージー(NEW JERSEY)

・巡洋艦オリンピア(OLYMPIA)

・潜水艦ベクーナ(BECUNA)

これらが見られる。