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Where does judo go?    柔道はどこへ向かう??

2017.04.18 16:05

I took part in the signing ceremony of the partnership convention for “judo in school” between the ministry of education and international judo federation this morning.



今朝は、IJF(国際柔道連盟)とマダガスカル教育省が『Judo in School』の協定を締結しました。
その調印式が教育省で行われたので参加しました。

『Judo in School』は名の通り、学校単位もしくは子供に重点をおいた柔道を通じての教育を推進するという取り組みです。ユネスコも賛同している取り組みで、柔道を始めたくても始めることのできない子供たちに目を向けることも目的としています。

実は既にマダガスカルには、これと近い取り組みが数十年前から行われています。

今回はIJFのプログラムに加盟するということで公式なイベントとなったようです。現在の加盟国は50数か国、今後ますます拡大していくとのことです。



式のあとに、IJF会長ビザール氏とも話す機会がありました。彼はとても政治力に長けていて、ここ10年で世界のJUDOを大きく変えた人です。例えば、技の『効果』の廃止から始まり、世界選手権を2年に1回から毎年に変えワールドツアー&ワールドランキング制を導入、そして今年に入って技の『有効』の名前も無くなりました。今年のルール改正については8月の世界選手権までがお試し期間で、その後、正式採用かどうかの判断をすると言っていました。

直接話をすることで彼の熱い思い、柔道を商業面で更に拡大させたい思いがあることが伝わってきました。でも現実は、サッカーやテニスのようにボールが常に動いているスポーツ系のTV放送の魅力と、柔道のような武道系とでは違いがあり、放映権やスポンサー獲得の面で難しいとも言っていました。日本が大事にする柔道から世界のJUDOへの変革のうねりの力は大きいです。柔道の発展とは何かを考えた時に、日本と世界が向かっている方向が同じ方向に進むことを願うばかりです。

それでも、子供が長く柔道を続けるために試合重視ばかりではなく形の指導を充実させ、柔道から離れないような工夫も大事だと語っていたことには僕も同感しました。

彼のリーダーシップは凄い影響力がありますが、今日の調印式の『Judo in School』の拡大と内容の充実、そして柔道精神の良い面は柔道家の心の中で発展していってほしいです。