香り
2021.10.27 14:31
窓を少しだけ開けて、夜の風に当たっていたとき
かすかに貴方の香りがして
ぎゅーっと心が締め付けられて
昔、柔軟剤の香りですと貴方は言っていたけれど
それだけじゃなくて
やっぱり貴方の香りで
秋の風と冬の風が混ざる時
いろんな記憶が蘇ってきて
貴方の背中に触れたくなり
切ないため息をもらしてしまう
きっと貴方は何事もなく、毎日を過ごしていて
夜風にあたりながら帰路につくんだろう
貴方に会いたい
今日も明日も明後日も
貴方に会いたい