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空風火水地

2018.10.28 03:03

https://ymakino5963.hatenadiary.org/entry/20160618/1466200773 【説話(空風火水地)】

仏教思想の中に宇宙(あらゆる世界)を構成しているものの要素として、「空風火水地(くうふうかすいち)」の五つがあるという考え方があり、これを総称して「五大(ごだい)」と言います。

五大を五輪(ごりん)とも呼び、この思想に基づいた形あるものとしてはや「五輪塔」や近年でいう「卒塔婆」があります。この五つの要素にはそれぞれ、

空 (くう) :虚空とも訳され、無限の広がりをもつ世界のこと

風 (ふう) :久遠(くおん:遠い過去または未来)の世に吹き滞ることはなく、成長・拡大・自由を表す

火 (か) :温(あたた)め、熟成させる、穢(けが)れをも焼き清めるという性質も備え、力強さ、情熱を表す

水 (すい) :色や形を表せないもので、大地を潤して命の源となり、変化に対して適応するもの

地(ち) :大地・地球を意味し、物の土台であり万物の基礎となるもの

という意味合いがあります。

又、この五大を基本として第六の要素として「識(しき)」(意識、人間の知識)を加えた「六大」という考えもあります。

eお坊さんねっと 説話集より


https://www.duhocchina.com/wiki/ja/%E4%BA%94%E5%A4%A7 【五大 宇宙を構成しているとする地・水・火・風・空の五つの要素】より

五大(ごだい、サンスクリット:panca-dhatavah、英: five elements)とは、宇宙(あらゆる世界)を構成しているとする地(ち)・水(すい)・火(か)・風(ふう)・空(くう)の五つの要素のこと。

五つの要素

地 - 大地・地球を意味し、固い物、動きや変化に対して抵抗する性質。

水 - 流体、無定形の物、流動的な性質、変化に対して適応する性質。

火 - 力強さ、情熱、何かをするための動機づけ、欲求などを表す。

風 - 成長、拡大、自由を表す。

空 - サンスクリット語: आकाश, Ākāśa(アーカーシャ)の訳。虚空とも訳される。仏教の思想のサンスクリット語: शून्य, śūnya(シューニャ 訳語は空)とは異なる。

沿革

中国の五行思想(木・火・土・金・水)と数が同じで、一部共通する物もあることから混同されやすいが、両者は全く別個に成立したものである。

この思想は、古くからインド哲学(六師外道・六派哲学の思想など)にあり、古代インド思想では、火・水・地を「三大」、または地・水・火・風を「四大」とする。これらに「虚空(アーカーシャ)」を加えて「五大」とする思想が現れた。さらに後には第六の要素として「識」(意識)を加えて「六大」とする思想、近年の神秘学では、アストラル、エーテル、あるいはこれらを超越しているとする第七の要素を加えて語られることもある(チャクラなど)。だが、五大までにおいては、インド思想家と仏教徒との教学論議を経るうち、これらの思想がその時々に応じて仏教の思想体系中に取り込まれていったものである。やがて原始仏教や部派仏教に暫時取り入れられたのを契機に、主に大乗仏教思想として東アジア一帯に広まった。仏教の一派である密教では五大を五輪(ごりん)と呼び、この思想に基づく塔婆として五輪塔を造立する。

西洋では、宮本武蔵の『五輪書』によって五大が知られたことから、五大は日本で生まれたものと認識されている


http://www.hakaishi.jp/tomb/tomb/07-31.html 【五輪塔の墓 空風火水地】より

日本で最初に考案された五輪塔の墓は、空海のアイディアである。 文字通り五輪の塔になっていて、空・風・火・水・地を表現した型で整えられている。 初期には木や泥づくりもあったが、のちに金属や石材が使用され、一石彫りにした五輪塔もある。 あるいは板碑に五輪塔を表現したものもあるようだ。 五輪塔の内容は、密教の五大体を表すもので、宇宙の根本を象徴しているといわれる。 しかもこの型には基本があり、空は宝珠の型、風は半月の型、火は三角の型、水は円の型、地は方型である。 この型式の墓は、一般には先祖の供養塔として用いられる。日本では、平安中期頃からあるということだ。