天地気運
エネルギー(気運)感覚に目覚めましょう
エネルギーの流れは 目で見たり、手で触って分かるものではありません。
エネルギーを感じるためには「弛緩した集中」が必要です。
「弛緩した集中」は呼吸に意識を向けることで得ることができます。
息を吸うときは交感神経が働き、吐くときは副交感神経が働きます。
口から糸を吐くようにゆっくり・長く吐ききると 息は吸う意識なしに入ってきます。
吐く息を大事にし、吐く息に意識を向けていると 深いリラックスに誘われます。
深いリラックス状態は、ストレスを減少させ、血流を増大させ、免疫反応を高め、体と心を統合し、より高次の意識へと超越させてくれる力を持っています。
緊張がほぐれていて 意識が一点に留まっている状態で 普段使っている感覚とは異なる 新しい感覚が目覚め エネルギーの流れを感じることができます。
外部に向った意識を内部に向け 五感と思考と感情を鎮め 深い集中(トランス状態)を通して気運を体感することになります。
止観トレーニングは 私たちの体で一番敏感な手を使って始めます。
手のエネルギー感覚が甦ると 他の身体部分も気運を感じるのが容易になります。
新しい感覚なので 最初は簡単にできませんが ゆっくり、続けて繰り返していると 誰もが気を感じることができます。僅かな気の感覚も大切にしてください。
疑ったり否定すれば 気の感覚は無いものになります。
トレーニング方法A
1.拍手をしたり、手をこすったり振ったりして 手の感覚を目覚めさせます。
2.胡坐姿勢になって身体と心をリラックスさせ、首と肩の力を抜きます。
3.息を深く吸い込んで 吐き出しながら 吐く息とともに身体に残っている緊張を緩めていきます。
4.両手をゆっくり胸の前に持ち上げ、掌を合わせます。手から感じられる微妙な感覚に集中します。熱感とともに てのひらの脈を 感じることができます。
5.両手を5~10㎝広げて 意識を手に集中します。肩、腕、手首、手から力を抜きます。両手が浮いているように感じられます。
6.両手をイメージで広げたり近づけたりしまながら手に集中します。手と手の間に集中してください。弱くピリピリする感じ、磁石のように重く、両掌が引っ張られたり反発したりする感じもあります。あるいは手がお湯の中でゆっくり動いているような 感じになったりします。これが気の感じです。
7.両手の間の感じがはっきりしてきたら、両掌の間を もっと大きく広げたり 狭めたりしましょう。両手の間が広がっても 気の感じは消えず、もっと大きくなります。
8.ゆっくり手のひらを上に向けて 膝の上に降ろします。
9.手のひらを上に向けた 両手に気を感じながら 吸う息とともに ゆっくり胸の高さまで上げます。
10.胸の高さになると手のひらを下に向け、ゆっくりと 気を感じながら吐く息とともに降ろします。
11.自分のペースで繰り返します。
12.脳波がα波になり 身体と心が弛緩して 楽で澄んだ意識の状態になります。
トレーニング法B(トランス誘導)
胡坐をかいて座り,身体を左右に振って 会陰が床につくようにします。
目を閉じて 頭のてっぺん百会から 宇宙の清いエネルギーが入ってくるのをイメージし 各チャクラを通り 会陰までエネルギーの柱が立つとイメージしてください。
両手をゆっくりと肩の高さに持ち上げます。
手の平を向かい合わせましょう。手の平の間は10センチくらいあけます。
両手に集中しましょう。指先を感じてみます。
脈打つ感じ、ピリピリする感じなどがあるでしょうか。
その感じを掌全体に広げることができるでしょうか。
掌全体で脈打つ感じ、ピリピリ感、エネルギー感覚が感じられればうなずくことで教えてください。
少しの感じでも 感じていると受け取れば その実感は強くなってゆきます。
両手のひらの間を広げたり狭めたりします。
吐く息とともに広げ、吸う息とともに狭めます。
ゆったりと広げ・・・・・・・・
ゆっくりと狭めます・・・・・・・
広げ、狭め、吐いて、吸って・・・・・
手の平の感覚に集中しながら自分のペースで続けます。
手の平の間の感覚はあるでしょうか。
まるで磁石のように引っ張られたり 反発する感じ、温かい感じ、フワフワした感じ、全てエネルギーの感覚です。
私たちの体にはいつもエネルギーが流れています。ただ私たちが意識していないだけです。
私たちの生命エネルギーを「気」と言います。心を集中すればだれでも気運を感じることができます。
エネルギーの集中瞑想は心を集中してエネルギーを感じることにより 考えと感情を止めます。考えがなくなると脳波は安定し、心が平和になって、脳の集中力が高くなります。
脳波が下がって深い意識になります。
ゆっくりと手を膝の上に降ろし 深く息を吸って吐きます。
「奇跡の脳」の著者ジル・ボルト・ティラーさん(左脳出血から立ち直った神経細胞学者)は 人間の脳は左脳が鎮まるとき「人生の思い出から切り離され、 神の恵みのような感覚に浸り、 心が和んでいきました。」「意識は悟りの感覚、 あるいは意識と融合して『ひとつになる』ところまで高まっていきました。」「心地よいのです。」と語ります。
考えと感情が止まることは 左脳が鎮まることを意味します。
止観トレーニングを続けていると 両手を開こうとしなくても 両手に意識を集中しているだけで その間に気運が流れ込み 両手を押し広げる感じを味わったりします。
気運に乗る心地よさをぜひご体験下さい。