富山県視察 〜土遊野 その1〜
こんにちは。
大田区久が原の家庭料理教室主宰、
料理家・圧力鍋料理研究家の戸根みちこです。
貝印様の富山県PR企画で、
富山県に1泊2日の視察にきています。
お隣の長野には毎年行きますが
富山は黒部ダムに行ったことがある程度。
訪問の目的は、富山の食や文化の魅力を学ぶこと。
現地の生産現場を見せていただいたり
生産者さんの声を聞いたりという貴重な経験ができる2日間です。
9時半頃富山駅に着き、向かったのは、
土遊野(どゆうの)さん。
富山市の限界集落で
持続可能な有畜複合循環型農業に取り組んでいる会社です。
山道を上がっていくと、
たくさんの棚田が見えます。
案内してくださったのは、
「限界集落」「農業」という
キーワードから連想するよりずっと若い女性。
土遊野の二代目、河上めぐみさんです。
3歳のお子さんがいらっしゃる、
お母さんでもあります。
「大変です。」
と言いながらもキラキラ輝くその
表情から、この土地に魅力を感じ
仕事を愛しているのが伝わってきます。
ここの棚田には、
合鴨ちゃんが沢山います。
田んぼを清掃するという大切な役割を持っている合鴨ちゃん。
棚田の数は120枚。
12haほどあるのだとか。
広すぎてピンとこないくらいですが、
この棚田が作られたのは160年以上前。
棚田という作りは、灌水システムが整わない時代に非常に有効なものだったそう。
棚田の水は10キロ先の二級河川から
引いてきているそうです。
人の手で掘られたトンネルだそうで、
昔の人の苦労を想像します。
耕作放棄地になってしまっている
棚田も多いそうなのですが、
残された素晴らしい財産を
活用されてお米作りを営んでいる土遊野さん。
棚田の土は、
苦土(くど)という粘土質で栄養豊富な土壌だそう。
そこで作られたお米をお土産にいただきました。
食べてみるのが楽しみです。
土遊野さんでは養鶏業も営まれて
いるのですが、そちらを見て
『有畜複合循環型農業』がなんたるかが腑に落ちました。
長くなるので次の記事に書きますね。