まさかの葉っぱ一枚⁉舞台『「終末のワルキューレ」~The STAGE of Ragnarok~』注目のアダム役、大平峻也さんにお話しをお聞きしました!
コミックスは累計900万部突破!全世界の神々代表vs人類代表による人類存亡をかけた1対1のタイマンバトルが舞台化決定!『「終末のワルキューレ」~The STAGE of Ragnarok~』注目のアダム役、大平峻也さんに原作のシーンを織り交ぜながらお話をお聞きしました!
― まず原作(マンガ・アニメ)を読んだ(見た)感想をお聞かせください。
大平峻也(以下大平):とにかく展開が早いなって。神々と人類が戦うってなってから「じゃ誰にする?」ってところが描かれることなくいきなり戦闘開始(笑)でも戦いがはじまるとキャラクター達がとても色濃く描かれていて。僕たち人間は神々を語り継いできた側なのでどうしても美談になっていくと思うんですけど、本来は神々目線・人類目線、立つ側によって善悪異なって見えるはずなんです。例えばジャック・ザ・リッパーなんかは悪に見えますけど作中では応援しちゃうし(笑)
― 確かにジャックの登場にはビックリしました。
大平:作者の方は神々・人類両方の目線、善悪の両面を肯定したキャラ作りをされているんだなと感じました。そこが魅力的だなと思います。座席も神側と人類側で分かれていますし、神側にいらっしゃるお客様にも「アダムがんばれ!」と思ってもらえたら、この魅力が伝わったってことなんじゃないかなと思います。
― 武器や衣装の再現性も注目されるわけですが、アダムに関しては武器とは言えメリケンサック、衣装は葉っぱ一枚という。
大平:おっしゃる通り、刀とかであれば、すごく派手で魅せ方もありますが、無手だと粗が出ちゃうかな(笑)今作は武器が生きているということもありますし、原作では壊れる描写もあるので、他のキャラクターたちのことも含めて楽しみですね。
あと何といっても葉っぱですよね(笑)善悪の知識の実であるリンゴを食べて羞恥心を覚えたハズなのになんでまた葉っぱ一枚で出てくるんだよ!とか、なんでいちじくの葉を選んだんだろ?とか、とにかく気になる人物ですよね。本番中は体のケアも入念にしたいと思います。ちょっとした傷とかあざも作れませんし。何よりも心の部分を表現するのが重要だと思ってますので、「葉っぱ一枚の役かよ」ってタカをくくって観に来て下さればイイ意味で裏切ってみせます。
― 「アダム」は世界中で名前の認知はあると思いますが、どんな役作りをお考えですか。
大平:人間として僕はまだまだ完成形ではありませんけど、アダムって全人類の父なんですよね。子供たちみんなを愛していて原作では「アダムはなぜ戦うのか」という問いに答える名シーンがあるんです。そこの気持ちを自分の中に落とし込む、そして深掘って深掘って、探して探して、アダムという父親像に近づけていきたいと思ってます!(力強く)
― 父親像ということではその昔「そのゲームやるなら全巻読んでからにしろ!」とお父様に指導されたとか。
大平:あ~!それ初めて買ったプレステ2のソフトがドラゴンボールだったんですけど、「悟空の幼少期から全部ちゃんと読んでからにしろ!」って課題を与えられました(笑)
その父親には13歳で役者をやりたいって言った時からずっと反対されていました。でも紅白に出場した時に「(ちゃんと)がんばってんだな」って言われたのが、役者人生をちょっとは認められたんだって気がしましたね。厳しい世界なんだとか、周りの皆さんに感謝しないといけないとか、気づかせてくれたのも父親だったし。改めてアダム=全人類の父は懐がでかくて、器がでかくないとできない役だと思います。
― 戦う相手ゼウスは3人一役、特にプロレスラー関本大介選手(175cm / 120kg)は今まで対峙してきた役者さんとは違った圧力があると思います。
大平:体重は僕の約3倍ですし、突進されたら吹き飛ばされますよね(笑)でも根性だけは負けたくないです。ゼウスは3人一役で加藤啓さんはコントもやってらして、鯨井謙太郒さんは振付師でダンサー、そして関本さんがプロレスラー。ですからゼウス・アダム戦だけでいろんなものを求められるんだなと。バトルだけじゃなくて笑いもダンスも。
-アダムの「神虚視(かみうつし)」の演出面に期待されることはありますか?
大平:「神虚視(かみうつし)」は相手の技を模倣する技ですから、関本さんのコメント「自分の持てる力を全て注ぎ込む」ってあるんですけど、めっちゃムズいプロレス技とかはぜひ自粛してほしいですね(笑)
プロレスに直接触れさせてもらえるのも良い機会ですし、ゼウスお三方にはどんどん喋りに行けたらなと思います。
― 13歳でデビューされたということは来年15周年ですね。
大平:そうですね~。13歳で入った時に「この道で行くんだ」と決めました。スタッフさんにも共演者の皆さんにも助けられ、はじめましての方々とたくさんの出会いがあって。ひとつひとつの縁を大事にこれからもやっていけたらなと思っています。人と話すこと、人の話を聞くこと、人と一緒にいられることが当たり前に幸せだと思えるようになったんです。この十数年で役者というフィルターを通して成長できたことがたくさんありました。
― 皆さんの愛を感じているところ、アダム的で素晴らしいですね。最後にこの舞台を楽しみにされている皆様にメッセージをいただけますか。
大平:原作をご存じの方はキャラクター達の素晴らしさを分かっていると思うし、原作を知らない方もアダムという名前だけは知っているというケースも多いだろうし、知らないまま来てくださっても、いろんなひとのアダム像を超えたいですね。もう一度言いますけどイイ意味で裏切りたいです。そして原作を知らない方が舞台版をきっかけに原作ってどうなっているんだろうって興味を持ってもらえたら嬉しいです。ご来場お待ちしています!
■舞台「終末のワルキューレ」~The STAGE of Ragnarok~
公式HP)https://officeendless.com/sp/ragnarok_stage/
公式Twitter)https://twitter.com/ragnarok_stage
チケット)https://www.ticketpay.jp/booking/?event_id=35271
■大平峻也(オオヒラシュンヤ)
公式HP)https://ohira-shunya.com/
公式Twitter)https://twitter.com/trampshunya
■取材を終えて
随所に笑顔のこぼれる大平さん、葉っぱ一枚というビジュアル面の再現性もさることながら、その父親感をどう表現するのか注目したいところ。来年のデビュー15周年に向けて飛躍する素晴らしい舞台になることを祈っております!
(聞き手:スレンダー川口 https://twitter.com/ajslendertokyo)
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