アリストテレスの提灯
2017.04.20 03:56
ウニの中身ってどーなっているのか?・・・
購入した本・ウニ学には詳しく書かれていました。
なので皆さんも~、一緒に基礎から勉強しましょう!(^^)/
アリストテレスの提灯(ランタン)とは、ウニの咀嚼器(そしゃくき)のことです。
五つの歯と、それを支え動かす骨や筋肉の塊が
アリストテレスの提灯と呼ばれてます。
古代ギリシャの有名な学者アリストテレスの動物誌に
「ウニの口は・・・周りに皮の張っていないランタンに似ている」
と書かれてあり、それにちなんでこう呼ばれるようになったそうです。
ただしこれはギリシャの提灯で、形は日本のように丸くはなく下が尖った物です。
ランタンは五放射の構造を持ち、一番下には鋭い歯があります。
細長い歯の骨は、それを支えるV字形の顎骨の中を通って反対側まで伸びる。
一つの顎骨の上には二つの上生骨が組み合わさってアーチ状に。
顎骨同士をつなぐように中間骨があり、
その上に立ち上がった二叉骨の内側を通って消化管が伸びる構造。
これが五つ組み合わさってランタンを形作っています。
殻の中でのランタンの位置がよく分かるように、
立体模型のように殻をカットして作ってみました。
薄いプラ板で動かないように細工。 取り外しも可能です(笑)
ランタンや殻は脆く壊れやすいので、接着剤で固めてあります (^^)