Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

ぶっけん FOCUS

フルリノベされた新潟市西大畑のヴィンテージマンション

2016.10.01 02:00

新潟市西大畑町に立つ「メゾン松濤」。8階建てのこのマンションは、今年で築46年を迎えるヴィンテージマンションです。

こちらの401号室がフルリノベーションされ、今月販売がスタートしたという情報を聞き、取材に行ってきました。

↑渋谷区の高級住宅街「松濤(しょうとう)」と同名を冠するマンション。「メゾン」という言葉がどこか懐かしさを感じさせる。


名所が集中する砂丘の町・西大畑町

まず、メゾン松濤がある立地について。

新潟市の古くからの砂丘の中腹にあり、隣には旧齋藤家別邸の緑豊かな回遊式庭園が広がり、道路を挟んだ向かい側には新潟大神宮があります。

さらに徒歩圏内には、西大畑公園や新潟市美術館、歌人・會津八一が晩年を過ごした北方文化博物館新潟分館、安吾風の館(旧新潟市長公舎)、料亭・行形亭(いきなりや)などの名所が集中しています。

ここ西大畑町は、 新潟市の中心部でありながら、商業地域から少し離れた落ち着いたエリアです。

「由緒ある場所に立つこのマンションは、かつてはその格式の高さから、なかなか手が届かないマンションだったそうですよ」と話すのは、今回紹介する部屋のリノベーション及び販売を行っている有限会社コーディネートの代表・渡辺孝章さん。

グーグルマップで見ると、周辺に緑がたくさんあることがよく分かります。

広さは36坪、窓の向こうには新潟大神宮

さて、今回紹介するメゾン松濤の401号室。

どんな部屋かというと、広さがなんと119.64㎡(約36坪)もあります!

36坪がどんな広さかと言うと、2階建ての戸建て住宅で考えると家族4~5人で暮らすのに十分な大きさ。

例えば建売住宅では、延床面積30坪程度のものが多く見られますので、それよりも広く、しかもそれがワンフロアという贅沢な空間です。

↑西側から東側まで一直線に伸びる空間。その奥行き感は圧巻です。

ちなみに、窓は西・北・東の3面採光。

西の窓の向こうは新潟大神宮の社が眺められ、北の窓からは住宅街と松林を見渡せ、東の窓からは旧齋藤家別邸と行形亭の庭の木々が目の前に広がります。

↑北側の景色。低層の住宅が集まるエリアのため、眺めは抜群。正面の松林の向こうは日本海。

↑西側の窓の正面には新潟大神宮の社と林が見える。

西と東の両サイドの窓を開け放つと、室内は風の通り道に。

取材をしたこの日は雨でしたが、涼しい風が心地良く、秋の訪れを感じさせてくれました。

しかも、両サイドにバルコニーがあるので、窓を開けていても無風の場合は室内に雨が入ることもありません。


アイランドキッチンを中心に、ゆったりと暮らす

さて、そんなメゾン松濤401号室ですが、詳しく中を見てみましょう。

まず玄関ですが、下足をした後に、洗面室へすぐに向かえるドアと、キッチンの冷蔵庫前へ向かえるドア、左右両サイドから入れる間取りとなっています。

(厳密にはさらにもう2箇所ドアがあるので、4WAYとなっています)

長方形の部屋の中央にあるのはアイランドキッチン。奥行約1m×幅約2m。人が集まりやすい形のキッチンは、共同作業に向いています。

水栓も2つあるので、流しに2人並んで作業することもできます。

大きな空間を生かしてホームパーティーをする時も、このキッチンが大活躍すること間違いなし!

夜に照明を落とし気味にして、いい音楽を掛けながら、ちょっといいお酒を飲みながら、気の置けない友人たちと過ごす。

そんな楽しい時間が過ごせそうです。これから購入して住まわれる方に、ぜひお呼ばれされたいですね!(笑)

↑キッチンはIKEA製。シンプルで使いやすく、収納もたっぷり。

↑キッチン正面に立つと、天板の大きさがよく分かる。パン生地をこねたり、立食用のスタンドにしたり…。ちょっとした料理教室もできそうです。

↑東側から見ると、キッチンの奥に広いリビングが見渡せる。

↑ちなみにこちらは解体後、リノベーション前の写真。

↑こちらは、リノベーション中の写真。

トイレや洗面室もゆったりとしたつくりになっています。

↑2ボウルの洗面台は2人で並んで使うことができる。

↑キッチン側から見ると、新潟大神宮へと目線が抜ける。

広いリビングは、家具の配置も自由自在。

大型ソファーや大型テレビを設置しても余裕のある広さで、家具選びも楽しくなりそうです。

間仕切りが少ないので、窓からの光が奥まで届くのもポイントです。

↑リビング全景。

↑リビングと逆サイドには6.5畳の個室が。旧齋藤家別邸と行形亭の林が見える。


最寄りのバス停まで徒歩5秒

ちなみに交通アクセスですが、メゾン松濤の前が新潟交通のバス停「神宮前」。マンションの入口からバス停までは徒歩5秒という便利さです。

雨や雪の日に、傘を差しながらバス停前で震えながら待たなくていいのが嬉しいですね。

バス停を利用される方たちも、メゾン松濤の軒先で雨宿りをして待っていらっしゃいました。

マンションがバス利用者にさりげなく貢献する。ほっこり和む光景でした。

新興住宅街にはない歴史を感じさせ、商業地域にはない落ち着きを持つ西大畑町のメゾン松濤。

「40代以上のご夫婦など、落ち着いた年代の方がゆとりを持って暮らせることを想定しています。また、リノベーションという言葉が流行っていますが、実は僕はその言葉があまり好きじゃないんです。コンクリートの躯体で包まれた中身を新築としてつくっていますので、マンション自体は中古ですが、居住する空間は新築。“占有部新築”と言うのが適切な表現だと思っています」と渡辺さん。

ちなみに販売価格は1,530万円(税込)。36坪で割ると坪単価は42.5万円となります。

ローコスト住宅(※土地含まず)を購入するのと同等以下の金額で新築の空間が手に入る、というのは合理的な選択と言えそうです。

興味のある方は、有限会社コーディネートに問い合わせて、内見をしてみてはいかがでしょうか?

↑メゾン松濤401号室の間取り


写真・文/鈴木亮平