ハズれ?のマッサージ店(第2話)
第1話が、予想外に大反響でビックらこきましたが、
まだまだ、あんなもんじゃないだよぉ、あの店は(笑)
ということで、早速つづき~といきますが
第1話を読んでない方は、読んでからの方が楽しめます♪
顔の前の電気ヘルメット?を
どかしてもらえたおかげで、視野確保。
足の電気はまだ続いてるからね。
とりあえず、大人しく座りながら
店内やおじさんの様子を観察することに。
両足が広がらないようにって、
足首にタオル巻かれてるから、
身動きも取れないしね。
(こーゆーのを、軟禁っていうのかなぁ(笑))
まず、さっきの心臓ドキドキからの
モード切替えを試みる。
何回も深呼吸して、胸に手を当てながら
「失明の危機は免れた。もう大丈夫だから、一旦落ち着こう!」
と、自分で自分を説得する。
そして、冷静に分析を始める。
まず、店内。
あれ?なんか作りが不思議なカンジ。
ということで、施術時間が始まっているのに
テレビを消さないおじさんに質問。
「ココ、居抜き物件ですよね?
元々は何屋さんだったんですか?」
「前は、コインランドリーだったみたいですよ。
隣の銭湯がやってて・・・」
と細かーく、色々教えてくれた。
長いので、はしょる。
その銭湯のオーナーは
優しくて良い人なんだと(笑)
隣は、昭和の雰囲気漂う銭湯。
銭湯とコインランドリーを一緒にやってたが
コインランドリーを辞めて
そこの空間を、このマッサージ屋さんに貸していると。
だからひんやりしてて、冬は寒いから
ストーブをつけているんだと(笑)
(なるほど!だから同じ建物だったのね。)
「じゃ、銭湯帰りのお客さんがふらっと来れていいですね」
(わたし、やさしい~~~💗)
「いや、ほとんど来ない!!月に、来ても2,3人。」
(チーン…(-_-;))
「基本的にプロは、サービス提供中に自分の話なんかしない。」
という私の常識を、もう根底から覆す(笑)
「リラックスしてもらうための軽いコミュニケーション」区域を、
ミサイル並みに飛び出していく。
北朝鮮よ、見習うがいい。
このミサイルは、落ちない。(笑)
そんなこんな話をしていると
電気ヘルメットのタイマーが鳴る。
どうやら終わったらしい。
失礼ながら、あまりにも違うカンジの
おじさんに身体を触れられるのが
ちょっとこわくなって、また質問。
「もうこのお仕事、長いんですか?」
(この質問が出たら、大抵の場合、不安なのだ)
「ここに来てからはまだそんなに経ってないけど
私の父親が治療院やってて
小さいころから、ずっと横で見てきたり
手伝ってきてたから、もう感覚的に、
身体が覚えてるっていうのかな。
すぐにわかるんですよ。」
私の不安は解消されない。。。
私は、ただ安心したいだけなんだ。
嘘でもいいから、その言葉を吐いてくれー
と願いを込めて
「資格とか学校とかは~?」
(頼むっ!)
「いやいや、そんなのないですよ。
もう感覚で出来るし、
それでお客さん喜んでくれてるし」
(チーン…(-_-;))
聞かなきゃよかった。
不安が増しただけだった。。。
でも、その言葉、素直に信じるしかないよね。。。
うん、私もそうじゃん!
大した資格も学もないけど
それなりにやってこれてるじゃん!
うんうん!そうだよそうだよ!
きっとスゴ技だよ!
もう1人の私ががんばる。
はい、そう思うことにします。
殺さることはないだろう。
腹をくくろう。
つづく。。。
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