Bach Early Elkhart #31134
2022.09.16 15:00
かつて長いことメインで吹いていた楽器、Bach 37 ML "Early-Elkhart"。1965年製のヴィンテージ・トランペットです。
ニューヨークからインディアナ州エルクハートへ移転したBachが、旧Buescher社の工場と職人を引き継ぎ、製造を始めた時期の楽器です。高い精度を持ち、創業者Vincent Bach氏自身も製造を監督していました。
(※後に同エルクハートにある旧C.G.Conn社の大規模な工場に移り、Bachは大量生産時代に入ります)
僕はこのアーリーエルクを、新大久保TAOで購入。当時はよく知りませんでしたが、ショーケースに飾られていたその楽器は他のBachとは違っていました。
まず、ベルとリードパイブを繋いでいるブレース(延べ座)が手作業ならではの歪な形状。さらに2ピースのバルブケーシングや尾ヒレの付いた指掛けは有名なポイント。そして僕が最も気に入っているのが "1番スライドにフックが無いこと"…左手でバルブケースをしっかりと握れるので、楽器との一体感が高まります。外観もスッキリし、ベルアーチに腕を通してぶら下げられるなど道具としての気軽さも感じられます。
また3本のピストンにそれぞれシリアルナンバーが打刻されていたりなど、各部品が唯一無二であるのも愛着ポイントです。
肉厚な管体と抵抗感が生み出す、生々しい音色とダイナミクス。僕にとってアーリーエルクはヴィンテージ・トランペットの魅力を思い知った一本です。
いま僕はConn 38B Connstellationをメインで吹いていますが、この楽器は手放せません。