アメリカの観光市場について。
こんばんは。
城崎日帰りで、戻ってきたところです。
昨日は、東京にて、「観光政策研究会」に出席していました。
2月に1回のペースで、インバウンドに関する諸問題や諸政策、データや傾向の紹介と共有をしているものです。
会長は、ジャパンインバウンドソリューションズの中村好明社長。私は中村さんからご紹介いただき、参加させて頂いています。顧問は、自民党衆議院議員の武井俊輔先生です。そんなわけで、ミーティングの会場は、永田町の衆議院議員会館という、いかめしい会場なのです(笑)
昨日は、いつもと変わって、「アメリカと観光」がテーマでした。
日本から見ると、アメリカは、ハワイはもちろん、西海岸・西部の州や東部の都心部など、観光やビジネスで訪問する場所としては、よく知られているところも多いですよね。
でもアメリカから見た日本は、一般的にはあまり視野に入っていない。特にアメリカ人の旅行は国内旅行志向が強い。国も広くて多様。「フライト&ドライブ」で、十分な旅行気分になれます。ハワイも「国内」ですしね。「国外」はカナダとメキシコが近くにありますし、日本を含むアジアは、意識の外、ということなのです。
しかし、カリフォリニア州や東部の所得が高い都市部は、伸びしろがありそうとのこと。
「アジアンアメリカン」をシーダーにしつつ、ミレニアム世代(1980年〜2000年生まれ)を狙う、というのがいいのかな、という感じでした。(ちなみに、日本のミレニアム世代は、最も海外旅行しない層という結果が出たと聞いたことがありますけど、傾向が違うのかな)
最近よく聞くお話ですが、日本のよいこととして喧伝される、「時間厳守」と「おもてなし」の文化は、アメリカ人(加えて、多くの欧州人も?)にとって、過剰で面倒なサービスと映る傾向もあります。例として旅館の食事のお話がされていました。「泊食分離」は世界の観光地における重要な1つのスタイル、と言えます。
今日の城崎温泉行きの特急も、外国人旅行客が半分でした。
このように、大きなキャリーバックを持って在来線の特急に乗って、地方に外国人が向かうなど、JRもちょっと想定外だったんでしょうね。この窮屈さに、ちょっと笑えます・・・
インバウンドは、日本の街にとって、数少なくマーケットの拡大が見込まれる分野。楽しいですよね。事業の組み立てに慎重にならざるを得ない国内マーケットと違い、出来ることはドンドン試してみることが大切だと思います。