ものがたり『バガヴァッド・ギーター』第18話
2017.04.22 01:01
友人であり至上主でもある
クリシュナは、
戦場で苦悩するアルジュナに対して、
「行為と養い合うこと」
について教えます。
「感覚や行動につかう身体の
諸器官をおさえていても
心が感覚の対象に執着している人は
自分に嘘をついている。
偽善者である。
しかし、アルジュナよ。
心で諸感覚を意識してつかい、
どんなことにも執着せずに
自分の欲望を目的とせずに
義務や仕事をする人は
本当にすぐれた人物である。
定められた義務を遂行する方が、
仕事をしないより、
はるかにすぐれている。
働かなければ自分の肉体を、
維持することさえできないからだ。
仕事を至上者(大いなる存在)
へのささげ物としなければ
仕事は人間を物質界に縛りつける
だけである。
ゆえに、友よ。
自分の欲望のためためでなく、
ただ至上者への満足のため
に行動せよ。
宇宙創造のはじまりに、
創造主は神々と人類を作り、
それぞれに創造主の捧げもの
をつけてこの世に送り出し
て、
こう言って祝福した。
『あなたたちは、
このささげ物の儀式を
することによって、
しあわせになります。
この儀式によって、
すべての望みを叶えなさい』
ささげ物の儀式によって、
神々は喜び
、
神々も人を喜ばすであろう。
お互いに養いあって、
世界はあまねく繁栄するだろう。
生きるために必要なものは、
神々が管理しており、
ささげ物の儀式に満足すると
必要な品々を与える。
その贈り物を受けて楽しみながらも、
神々にお返しとして
ささげ物の儀式をしないものは
本当に盗人である。
」
…続きはまた明日。
(今日は3章6-12節まででした)