2021.10.28 朝刊読みどころ
▽本日の独自ダネ(1面)
新型コロナウイルス対策として国が全世帯に配布した布マスク(通称「アベノマスク」)について、ずさんな配布・管理体制が明らかになりました。会計検査院が配布状況を調査したところ、調達した全体の3割近い8200万枚(約115億円相当)が、今年3月時点で配布されずに倉庫に保管されたままになっていたことが関係者への取材で判明しました。3月までの保管費用は6億円にのぼるといいます。政府側は「調達方法に問題はなかった」と説明していますが、在庫の利用については今のところ、使途は決まっていません。鳴り物入りで始まった「アベノマスク」ですが、未配布の在庫を大量に抱え、「無駄な事業」に終わるのか、今後の注視が必要です。
▽本日のおすすめ(1面、29面)
日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)代表委員で、被爆者として世界に核廃絶を訴えてきた坪井直(すなお)さん(96歳)が24日、広島市内の病院で亡くなっていたことがわかりました。葬儀は既に近親者で営んだそう。被爆地・広島の象徴的存在として核廃絶運動の先頭に立ち続け、2016年には広島を訪問したオバマ元米大統領と笑顔で握手しました。「評伝」では坪井さんの取材を続けてきた山田尚弘記者がその人となりや思い出をつづっています。被爆の後遺症に苦しみながらも、核廃絶の運動に取り組んできた坪井さんの人生を振り返ります。地元・広島、長崎からは坪井さんを悼む声が寄せられました。
▽本日の「くらしナビ-社会保障」(17面)
児童相談所(児相)に一時保護された子どもが職員からの性被害や虐待などに遭うケースが発生しているそうです。「子どもが守られるはずの場所」でどうして被害が発生するのでしょうか。支援者や専門家は「人手不足や被害者が声を上げにくい状況が背景にある」と指摘します。居場所のない少女の支援活動を行う一般社団法人「Colabo(コラボ)」や社会福祉法人「子どもの虐待防止センター」に実情や課題を聞きました。先進的な児相では第三者が子どもの声を聞く取り組みも始まっているそうです。週に一度、外部団体のメンバーが子どもの声を直接聞く制度を取り入れている東京都江戸川区児相も取材しました。