ダブルケアはまちづくりにも通じる
こんにちは。住まいのおせっかい家です。
ダブルケア熊本主催の「聞いてほしいダブルケアのこと」というワークショップにオンラインで参加しました。
おせっかい家と1年前からオンラインダブルケアカフェを主催してくれているあさこさんがお誘いしてくれたワークショップです。
介護と育児が重なったダブルケア。
自分が子育て中にそんな状況で、でも周りに同じ状況の人なんていないのでどうしたらいいのか途方にくれながら自分で調べて対応してました。
ダブルケアの当事者にはどんな特徴があるのか、やはり晩婚化が進んで子育て期間が遅めから始まるので介護と重なりやすいことなど体系的にまとめて聞くという体験が初めてでとても新鮮な感じがしました。特に、印象に残ったことをいくつかピックアップ。
●ダブルケアで負担に感じること。
精神的にも肉体的にも大変なんですが、特に過去にダブルケアだった人は子どもの世話を充分に出来なかったことが負担に感じるそうです。
介護の方が命の危機があったり優先してしまい、「ちょっと待ってね」と言って待てる子どもの方を後回しにした事を後悔する気持ちが強くなるようです。
おせっかい家は、1歳にならない子と父の入院が重なった時、ある意味親を見捨てる覚悟をしました。
自分のやるべき事は母親業で、それだけでもなんとかこなしている状態だったので優しい娘であるという役割はおりました。
もちろん周囲からの色々な批判はありました。
悪気はないけれど、どうしてお父さんを放っておくのと病院で言われたり。
まだ介護保険制度も始まったばかりで、若いんだから何でも出来るでしょという対応も何度もされました。
でも、自分が壊れてしまったら母親のいない子になってしまう。だから、子どもを守るためにも介護優先とはしませんでした。
親として子どもを産めるまでに娘が育ったなら、自分ならそちらを優先して欲しいと思ったからです。
●誰も助けてくれなかったという気持ち。
ダブルケアの状態になった時に夫や介護職の方、親族などが頼れる相手として上がっていましたが、誰も助けてくれなかったという意見も1割以上の方が感じているそうです。
これは、助けを求める場所も分からなかったという場合も多くて、実は情報の重要性に繋がるとのこと。
育児と違って介護は急に始まるものです。
おせっかい家も、介護保険の勉強を兼ねて福祉住環境コーディネーターの資格を取得しました。
そこで、どんなサービスが受けられるのか要介護認定を受けるのはどういう事なのか、ひととおり学んだ経験も大きかったです。
●ダブルケアはまちづくりにも通じる
よく子育ては地域でと言いますが、介護を含めてみんなの居場所作りやコミュニケーションが取れる仕組み作りなどはまちづくりにも通じるそうです。
集まりやすい公園や、ベビーカーでも入れるママの交流の場が、ダブルケアの情報交換などの場に。
結局、子育ても介護もひとりで抱え込まないで地域に少し頼れる場所があるだけでいいですよね。
そして、「おせっかいなおばちゃんが必要」なんていうおせっかい家にとっては嬉しくなっちゃう言葉まで聞けました。
交流しやすい場所づくり。
高齢でも出掛けやすいまち。
経験者に気楽に聞ける雰囲気。
これって、己書幸座もそんな役割でもあるんです。
同じ趣味の年齢が違う人との交流ですからね。
ダブルケアカフェという名前ではないけれど、自然と集まれる場所でダブルケアについて知ってもいい。
なんだかやっていることがバラバラなようで繋がっているのを実感出来ました。