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抱き間違え

2017.04.23 14:59

いつもいつも、気づけば間違えている。


そいつにスッと手を添えて、慌てて次の段階に進もうとして ーー間違いに気づく。

「危なさ」に似たソレに添えられた左手は戸惑いながら宙に浮く。


間違うことが癖になってしまって、その間違いに気づかないことも、ある。悪い男だ。


だからできれば抱きたくない。

抱かずに済む方法も模索するが、結局抱いてしまう。

抱かざるを得ない状況もあるから、こればっかりは仕方がない。


最初に抱き間違えたのはいつだったのだろう。そしていつになったらちゃんと抱けるようになるのだろう。

初めて母の手を握って歩いた時のことも、最後に握った時のことも思い出せないから、きっとそういうものなのだと思う。

そうだ。気づかぬうちに最後になってしまったことが、たくさんある。僕たちはその最後の一瞬に何の想いも馳せずに果てていくだけだ。


もしかしたら、この先、一生抱くことはないかもしれない。間違えることもなくなるかもしれない。

それでも、間違えたまま一生を終えたくない。

正しく抱いて、悔いなく果てたいのだ。

間違えないためには、正しく抱き続けるしかない。小学生の漢字ドリルさながらーー

いや、そのもののように、だ。



いつもいつも、気づけば間違えている。


……………………

プレイボーイな話だと思った方、残念。

すっかり癖のついてしまった誤字の話です。

勘違いしたそこのあなたはもう一回読みましょう。