頭で生きる
スポーツをしたり、習い事をしたりするとよくわかると思います。
伝えるのは言語です。
しかし、その言語どおりにやってみると思ったようにならない。
そういうことが良くあります。
それを体感するにはスポーツは最適です。
腰痛の人に痛みが出るように動いて下さい。
と言って動いてもらえる人は殆どいません。
かばうようにしか動けない。
だから痛いのですが・・・。
二人に抱えられながらしか歩けなかった腰痛の人にちょっとしたアドバイスをしてみます。
そしてちょっとした刺激をしながら、アドバイス通りにできるようにし向けていきます。
痛みが出るように椅子から立ったり座ったりしてもらうだけなのですが・・・。
すると帰りは手を振って歩行ができるぐらい回復してしまいます。
それをさせるために様々なテクニックが治療です。
そんな日常が普通にあります。
この結果を頭で生きている人が見た時、体重かけやなあかんし、かばってはいけない。
と思います。
しか~し!!
腰痛になった人ならわかると思いますが、簡単に痛みが出るように動くのは不可能です。
頭で考える人は、体重をかけなければならないと言うだけ。
頭で考えてない人は、体重をかけさせるためにはどんな言葉を使いどんな処置をするかを考えます。
この違いは大きい。
頭で物事をわかっている人は、見たままを伝える。
頭で考えてない人は、どうすればその状態になるかを考える。
ということです。
はじめてのスポーツを見ただけでできるようになる人いますよね。
何回やってもできない人もいます。
見ただけでできる人は指導しなくていい。
問題は何回やってもできない人をどうするかなんです。
それじゃ~どうするのか?
これが大事です。
腰痛は怖くないといくら訴えても、怖い人にとっては怖い!!
当たり前の話しです。
それをどうやって乗り越えさせるのか?
それが技術なのに・・・。
腰痛は怖くないと訴え、それがスタンダードだといい、科学的だから運動しなさいという。
それなら小学生でも言えます。
どうやって怖くないことを伝え、どうやって運動させるのかを考えるかが重要です。
それに法則はない。
なぜなら人それぞれで違うからです。
だから腰痛が治らないんですよね。
スローガンは重要です。
でも理想だけじゃ物事はすすみません。
そんな理想だけの情報をばらまいている人って罪じゃないの?
って私は思ってます。
現場に立つものとして強くそう思いますね。
そんな人は間違った医療情報を流すのが罪だと言います。
間違っているか間違っていないかは現場でしかわからないのです。
くれぐれも頭でっかちになった人の話にはご注意下さい。
何も物事が前に進まず、頭の中だけで夢を見て気づいた頃には手遅れなんてこともあります。
頭で理解することじゃありません。
身体で理解する。
これが大事です。