Vitpilen 401 マフラー交換した話 No.2
以前のブログでは中間パイプのみの交換だった
サイレンサーは適当な50.8mm径の汎用品だったが、
この度、フルエキゾースト交換を行った
装着した商品はこちら
AliExpressで見つけた謎の390 DUKE用の「Full DeCut Pipe」
お値段は驚異の約8000円
O2センサーのホールも設けられている
商品解説の前に少し基礎知識
Vitpilenのエキゾーストパイプは大きく分けて3分割構造になっている
「エキゾーストパイプ」、「タイコ」、「サイレンサー」の3構造となる(各名称は勝手に名付けた)
まずエンジンを出発した排気ガスは赤色でマークしたエキゾーストパイプを通って2つの触媒的なものを通過する
とりあえず実際の触媒の写真はこちら
↑分かりやすくする為に左右反転してある
O2センサーホール下の膨らみとタイコ側出口付近には触媒的な物が装着されている
「的な物」と呼んだ理由は厳密に言うとそれぞれ役割が違うから
触媒的な物を通過するとNOx(窒素化合物)などの有害物質を比較的無害な物へと酸化還元する効果や排気温度や音量を下げる効果があるが、相対的にパワーダウンを引き起こす
更に2020年式ではエキゾーストパイプは構造上の問題から平たく潰れた形状へ変更されており、流速を稼げない状態となっている
そして黄色でマークした部分、公式ではプレマフラーと呼ばれている通称タイコに排気が流れて音量、温度、有害物質含有量を下げ、サイレンサーへ向かう
青色のサイレンサーもただの筒ではなく、躯体内で折り返し構造になっている
ここで更に音量と流速が下がって大気中へ排気される仕組みだ
図解で見ると、排気ガスは様々なプロセスを経てクリーンな状態で大気中に放出されることが分かる
相対的にパワーが犠牲になっている
SvartpilenやVitpilenは2018年式の方がパワーがあると言われているが、これは2020年式が排ガス規制対応の為にパワーを犠牲に排気ガスを綺麗にしているからであろう
購入商品
さて話を戻して、
AliExpressで販売されている「Full DeCut Pipe」は赤色マークのエキゾーストパイプを交換する形で装着する
この場合は2つの触媒をカットできる算段である
エキゾーストパイプの他に、タイコのキャンセラーやサイレンサーを汎用品に交換できる中間パイプがセットになった商品も見つけた
価格は約15000円
これを使えば上記で説明した全ての触媒をカットしたガチの直管となる(絶対におすすめできないが)
現状、私のVitpilenは「エキゾーストパイプ」「タイコ」は純正のままで「サイレンサー」だけ社外製に交換した状態である
下記のブログはその時の詳細が書いてある
今回私は「エキゾーストパイプ」を純正からAliExpressの商品に交換しようと思う
タイコまでキャンセルしてしまうと流石に抜けが良すぎてパワーが出ないと思う
「フルエキゾースト交換した話」とあるが、タイトル詐欺ではないかと思った読者諸君、すまんかった
正直、現状でも音量もパワーも不満は無いが、あまりの安さに惹かれてポチってしまったのだ
インストール
そして1週間ぐらいで商品到着
パイプは2分割構造となっている
↑O2センサーホール
↑エンジン側エンド
↑タイコ側エンド
触媒が入っていない事が分かる
↑エキゾーストパイプとタイコのガスケットは純正品を用意した
O2センサーが焼き付いているのかで非常に硬かったが力技でどうにかなった
そんなこんなで特に苦労もなく装着完了
現状の排気ラインを図解にするとこんな感じ
黄色マークのタイコのみ純正流用であとは全て社外製
サイレンサーは某有名ブランド風の激安商品
確か5000円ぐらい
写真では交換の為にアンダーガードを外しているがもちろんアンダーガードは元に戻せる
筆者はリークがあった場合気付きやすい様に暫くアンダーガード無しで乗る事に
↑リークチェックしたら速攻で焼き色が付いた
↑左側面から見るとこんな感じ
エキパイ丸見えだとよりスポーティーな印象を受ける
これはこれで悪くない
気になるのは音だが、
「ちょっとアカン音している」
正直ライダーにとっては最高に良いエキゾーストノートを奏でてくれるが、深夜の住宅街ではただの睡眠妨害装着
例えるなら、
誰しもが、ありえない速度ですり抜けをしている直管のモタードを見た事があるだろう
あんな感じの音
少しウェットでバリバリした音になってしまった
「THE・ビックシングル」って音
流石に嫌なので近いうちに付け外し可能なバッフルをサイレンサーに埋め込もうと思う
2021/11/10 追記
通勤で使っていたら結構焼き色が付いた
今のところリークは確認できない
ステンレス製なので焼き色は期待していなかった
個人的には正直これ以上発色が強くなると主張が激し過ぎるかもしれない
パワー変化
これには驚いた
下からのトルクが大きく増加した
おそらく18年式モデルよりも加速は鋭くなっていると思う
80km/hからの加速でもトルク感を感じる
最高速度は純正とあまり変わっていない印象
燃調をしっかりとれば更なる高出力化を期待できる
またアンダーガードや純正エキゾーストパイプはそこそこ重いのでこれだけでもかなりの軽量化となっており、最高速度向上にやや貢献しているはず
まとめ
Vitpilen 401で出せるパワーはこれが限界だと思う
あとは各所軽量化やサブコン等の話になってくると思うのでお手軽カスタムレベルではこの辺りが限界ではないか
正直2万円ほど出せばお釣りが帰ってくるレベルのカスタムとしては性能や見た目が大きく変わるので非常にお得感がある
以下画像ギャラリー