ロードバイクを買う時に
こんにちは!
メーカーもののクロモリフレームをジャスト1年で全てのパイプをヒビだらけにする&歪ませて寿命に追いやってしまい色んな方々から驚かれている剛脚(?)ローディーです(^^)
さてさて、今回はロードバイクを買う時に気に留めて欲しいなぁ~と思うところを書かせて頂きたいと思います。
※仏式バルブ等の写真は編集の都合上、最後にまとめて掲載させて頂きます。
■予算■
まず最初は車体代金+最低3万円は確保しておいて頂いた方が良いと思うんですヨ。
内訳としては
①空気入れ(携帯式ではなく、フロアポンプ)
②ヘルメット
③グローブ
④鍵
⑤ペダル
⑥ボトル&ボトルケージ
⑦前後ライト
①の空気入れは「え?普通のシティサイクルのやつじゃダメなの?」と思われる方もいらっしゃると思います。実はロードバイクは「仏式バルブ」という空気を入れる口が少し特殊なバルブなので、専用の空気入れが必要になってくるのです。勿論、適正な空気圧管理が出来る空気圧メーターがついている物をオススメします。
⑤のペダルに関してもロードバイクは大体ペダルが別売なんですよ。理由としましては購入したユーザーが好みのペダルを付けるのが前提だから、です。
ペダルの種類としては
①ロード系ビンディングペダル
②MTB系ビンディングペダル
③普通のフラットペダル
と計3種類のペダルがありますし、各種ペダルでも様々なメーカーがあるんです。コレを話すとキリが無いですし、趣旨から逸脱しますので今回は割愛させて頂きますm(_ _)m
ペダルはロード系ペダルとMTB系ペダル(あとは各メーカー)とで一部例外を除き、基本的に互換性はありません。クリートというペダルと接続する金具と固定方法(MTB系2穴、ロード系3穴)が異なるから、です。
出先で食べ歩きをしたい、観光もしたい等歩く機会が多い場合はMTB系の方が使い易いですし(歩行も考慮されている為)、もっぱら自転車で走るのが基本で出先で食べ歩きや観光はあまりしないよ、というならばロード系の方が使い易いと思います。
尚、冒頭の+3万円というのは一番安い物で見積りをした場合ですので、高い物を選んだり、スピードメーター等+αの物をつけたりするとどんどん値段がつり上がっていきます(^_^;)
■納期■
メーカー(代理店)若しくはショップに在庫があればお店の作業順次第ですが、わりと早目に納車される場合が多いと思います。
ただ、メーカー在庫が切れてしまうと次の入荷を待つことになると思います。
最速1ヶ月程度で入ってくる場合もあれば半年、もしくはそれ以上待つ場合もあるんです。
個人的にはオーダーをしてから入荷まで11ヶ月待った事がありました。
正直に言うとイタリアンメーカーの車体は納期が元々遅い上に更に納期遅延を繰り返す(笑)のは当たり前といえば当たり前って感じがします。経験上(^_^;)当初の予定通り入ってきたら私は逆にビックリします(笑)
■ニューモデルの発表時期■
毎年夏~秋にほとんどのメーカーのニューモデルが発表されます。発表時にごく一部のモデルで既に入荷していたり、すぐ入荷するモデルも中にはありますが、だいたいは秋~冬にかけて、最悪年を跨いで翌年春になるので、発表されたからといってすぐに乗れる訳では無いので悪しからず。メーカーにより一部発表時に入荷している車体もありますが本当にごく一部という感じです。
早くて冬~、だいたいは春頃には年度分完売(要はその年度のモデルの受注・生産・入荷が終了した)モデルが出てくるので、可能な限り早目に手を打った方が間違いないと思います。
■値段設定のカラクリ■
実は毎年、ほぼ全てのメーカーが値段設定の変更をしています。
理由は・・・・為替の変動です(笑)コレばかりは仕方ないですネ。同じ様なスペックの車体が場合によっては目を疑う様な値段変更がされている場合があります。
値段がいくら変わるかは発表されないと分からないので、気に入ったモデルを買えるうちに買う!コレが一番だと個人的に思います。
値段とは直接関係無いですが、実はカラー設定も毎年変わるので(^_^;)
あとは持っているだけで皆から羨ましがられるブランドのバイクやパーツには洋服やバッグ、クルマとかと同じでブランド料が加算されます。勿論、手間が掛かるバイクやパーツには職人さんの手間賃が+αで掛かっています。
とまぁ少し普通のシティサイクルとは買う段階から違いますが、後々楽しいサイクルライフが待っていると思って頂ければ(笑)
■意外かも知れませんが■
有名なところですとコルナゴならばC60とマスター以外は台湾のジャイアント製という話とピナレロのドグマもフレーム本体は台湾製で検査と塗装、仕上げのみイタリア本国、それ以外のモデルは全て検査・塗装まで台湾というのも有名な話です。
ボーマという日本のメーカーも設計は日本ですが生産は中国というのも有名な話ではあります。
コルナゴとピナレロ、ボーマを例に挙げましたが、今や殆どのメーカーと殆どの車体が台湾(もしくは中国)製なんですよね。
意外と思われるかも知れませんが、台湾製のフレームの方が本国生産にするより製品精度が高いですし、作りが良いんですよ。値段が抑えられるのは勿論、台湾製の方ですし、仮に全てを本国生産にすると納期が更にかかる上に、値段が1.5倍~2倍程度に跳ね上がることになると思います(タイムやカザーティ、トマジーニ等の値段設定が高いのはハンドメイドで非常に手間と時間が掛かり、生産台数が限られるから、という事情もありますが、全て本国生産だから、というのもあります)。
今はカーボンフレームで確実な物が欲しいなら、台湾生産のモデルを買った方が良いと言われていますし、台湾は自転車を作らせたら今や世界一と言われている位ですので決して不安になったりせずにむしろ安心して頂いて良いと個人的には思います(本国生産だぜ、というステータスを満たしたいなら話は別ですが)。
■ハイエンドモデルや軽量パーツが犠牲にしているもの■
最初に言ってしまうと、コストパフォーマンスと長期にわたる耐久性です。
まずハイエンドモデル(機材)になるとパイプの肉厚が薄くなったり、使う素材がメーカー想定外の場所にぶつける、倒す等の衝撃に極端に弱い素材が使われているので、フレームが割れ易く、もろい一面があります。純レース機材として設計され、使うユーザーがプロや乗り慣れた人が使うのが前提で設計されているので仕方ない側面ではあります。
カーボンリムのホイールを例に挙げますと、段差に思いきり突っ込む等雑な扱い方をすると簡単に割れます(カーボンハンドル等も締め付けトルクをオーバーするとシワが寄ったり、割れたりヒビが入ったりしてゴミ箱行きになってしまいます)。
私の場合はカーボンフレームやホイール、パーツを壊したり割ったりしたことはありませんが、ピナレロのDOGMA[ドグマ] 65.1(ピナレロの以前のハイエンドフレーム)を使っていた頃、僅か2年でフレーム本体がヘタって寿命がきてしまいました。
つい3年前まで体重117kgあった人間(体重を1年で40kg以上落として今は72kg~73kg台です)が体重制限の事を語るのはおこがましいし、図々しいですが・・・・
軽量パーツも肉厚が薄くなったりしているので、やはり耐久性が比較的ない為、壊れ易く扱いが慎重になってきますし、75kgまで等と体重制限を設けているパーツもあります。
むしろ、軽量バイクフレームや軽量パーツ、カーボン製パーツは体重制限があるもの、と考えておけば間違いないと思います。あまり知られていませんが、カンパニョーロやフルクラムのホイールも体重制限があり、109kgまでとなっていたはずです。(フレームも軽量フレームではなくても全車種体重制限を設けているメーカーもあります。デローザ等)。
体重制限とはいいますが、実際は体重だけではなく、フレーム本体やサドルやボトルケージ、ボトル、サドルバッグやペダル、シューズ等全てを含んだ数字で言っているので、例えば体重制限100kgのホイールの場合はライダーの体重が大体MAX90kg程度まで、という事になります。
軽量ブレーキは肝心の制動力が弱く、冗談抜きでブレーキが効かないものという認識の方が良いと思います。
軽量タイヤも削れ易く、パンクもし易いので完全にコストパフォーマンス度外視の設計がなされています。
軽量パーツや軽量フレームの体重制限に関しては一部公表してくれているメーカーもあるので、確認してみるのも良いかと思います。
最後にコストパフォーマンス。この様なバイクやパーツになるとコストパフォーマンス度外視で作られているので、フレーム(やホイール)ですとエントリーグレードが一番頑丈なのは間違いないですし、エントリー・中級・セカンドモデルより扱いが繊細になり、壊れ易いのは間違いないです。
パーツに至っては本当に扱いが慎重になりますし、フレーム同様、扱い方を間違えたり雑に扱うと結構簡単に壊れますし、決戦用と謳われているパーツはやはりコストパフォーマンスが悪いです。
これからニューモデルの発表&シーズンインですネ(^^)皆様が素敵なサイクルライフを送れることを祈っています!
↑ 仏式バルブ
↑ 仏式バルブ対応メーター付きフロアポンプ
↑仏式バルブの口金とメーター
↑ MTB系ビンディングペダル
↑ ロード系ビンディングペダル
↑ ビンディングシューズ(右側ロード系、左側MTB系)