犬にやさしく、獣医師とトリマーが連携するサロンを作りたい Vol.1
【 QAL startups流 新規事業の作り方 #1】
ゲスト
・髙木美樹氏(TALL TREE. )
・立石佳奈子(QAL startups QTREE. 事業責任者)
獣医療を起点とし、人とペットの間にある課題を解決するスタートアップスタジオ「QAL startups」。その中心メンバーにして、獣医師・企業家である生田目康道(QAL startps代表取締役)が、これからのペット業界に求められる新規事業創造の現場を探る連続対談シリーズ。
第1回目となる今回は、QAL startupsとの共同事業として、トリミング事業「QTREE. 」をスタートし、11月1日に神奈川県相模原市に直営のトリミングサロン1号店をオープンさせたTALL TREE. の髙木美樹氏が登場。QAL startupsのQTREE. 事業責任者である立石佳奈子も交え、QTREE. 事業の目指すところや今後の展開について聞きました。
■「QTREE. 」とは何か?新しいシステム誕生のきっかけとは?
生田目: まずは、直営1号店「QTREE. 」の開店、お疲れ様でした。
髙木: ありがとうございます。ついに1号店がオープンできましたね。
そもそも私は、大学時代に出会った愛犬がきっかけでグルーマーになり、アメリカ留学を経て、今に至ります。ご存じの通り、アメリカ留学時に犬に負担をかけずに速く仕上げるグルーミングの仕方、そしてグルーマーにも負担のないやり方を知りました。それを日本に持ち帰り、飼い主さまの好みやライフスタイルに合わせてアレンジすることで、スピードトリミング®が生まれました。
犬たちのトリミングをする中で、そのコの一生をみてあげたいという気持ちが強くありましたが、そのためには獣医さんとの連携は切り離せません。病気の早期発見や対応はもちろん、どんなコでも確実に老いてくるので、何かあったときは絶対に獣医さんの力が必要です。動物病院と連携したトリミングサロンを作る理想の第一歩が、今回のQTREE. になりました。
生田目: QTREE. は動物病院と連携できるトリミングサロンとして、トリマー・獣医師・飼い主の全員がその犬に関する正確な情報(性格や行動的特徴、病気の状態など)を共有し、高齢犬や疾患犬などそれぞれの犬に最適なトリミングサービスを提供するシステムを導入しています。
今回、QAL startupsとの共同事業という形でQTREE. 事業をスタートさせたわけですが、一緒に事業を進めると決めたきっかけは何でしょうか?
髙木: 生田目さんが一緒にやらないか?と声をかけてきたからですよ。忘れたんですか??(笑)。でも、目指す方向が同じじゃなかったらやらなかったです。私のスピードトリミング®のすべてを取り入れていいとおっしゃってくれたのも大きいですね。それがなければやっていません。
そしてこの動物病院連携型トリミングサロンという仕組みは、絶対に誰しもが望んでいることだと思っています。
QAL (Quality of Animal Life)の向上につながる製品・サービスを掲げる QAL startupsさんと一緒にやることで、私の思い描く理想に絶対に近づく、そして成功できると確信しました。