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ʻOluʻOlu

聴く力

2021.11.02 03:12

先日読んだ本

傾聴のコツ: 話を「否定せず、遮らず、拒まず」 (知的生きかた文庫)

金田諦慶

  

私のセッションはクライアントさんのお話を聴くことを大切にしています。

ちょうど今度、LAS式ソウルコーチングの認定試験があるので書店で目についたこの本を手に取ってしまった。

書かれている内容は、頷けることが多かった。

ヒーリングスクールとソウルコーチングの講座で教えてもらった、聴く技術は素晴らしいと思っています。

日常生活でもとても役に立っていることを実感している。

人の話を聴くのには技術がいる。

そして聴く側の存在の力が大きく影響している、と感じている。

この本で印象的だったお話の一つに

3.11の震災で外国のシスターの方がボランティアで被災地に来た時、

被災されたある女性の方と目があっただけで、女性がシスターの元へ近寄って行って

泣き始め、話し始めた、という件である。

目があっただけで、この人に聞いてもらいたい、この人ならわかってくれる、受け止めてくれる、

と感じていたのだと思う、と著者の方はそう感じたそうだ。

その感覚はとてもよくわかるし、きっとそうゆうことはあるんだろうな、と思っている。

私もセッション中、ただ黙っている沈黙の時間に

クライアントさんが涙することがある。

ただ、一緒にいる

ということは受動的のようでとてもパワフルなことだと感じている。

相手の方の内側で様々なことが起こっていて、そこにただ一緒にいるということ、

入り込まず、離れず、

いるということ

聴く側の存在感、

聴く力を持っている人は

受け止めていく力も大きい。

それは相手に伝わり、心の深いところから感情や思いを引き出していくし、引き出されていく

時に涙として引き出されていき

そして安心も引き出されていく

どうすればそうゆう力が持てるのだろう?

ということ。

それには著者の人も本の中に書いていたし、

私もスクールで沢山教えてもらった。

他者を受け入れる力は

自分を受け入れる大きさと比例していると思っている。

どんな自分にもまず、認めてあげること、受け入れてあげること。

人は早々に変わらないのかもしれない

けれど、心がゆっくりとほどけていくように

硬いザラザラ、ゴツゴツしたものが柔らかくなるように

今まで感じられなかったことが感じられるようになる

感覚が研ぎ澄まされて繊細である、ということは

同時に傷つきやすい、ということでもある

自分の身を守るために、心のバランスを守るために、感度を落としながら生きていかなければいけない時期や状況もあるだろう。

けれど、飾らず、正しい、間違っているを超えたその先にある本音は

やはり優しくて温かいもの、そして強いものだと私は思っている。

すごく大変な経験をすることのない、平凡と呼ばれるような人生でも

そのままの自分でいる、ということはなかなか実は難しい

そのままの自分を深めていくことが

聴く力にも大きく影響していると私は感じている