革なめし工場見学報告(その3)
と書いてきましたが、今回はその3、乾燥、染色について。
山口産業さんのご説明から抜粋~~~
右側からドラムがありますけれども、右側から薄い色、中位の色、濃い色のドラムです。
これは染料を入れて染色するためのドラムです。
染色するためのドラムも木製なので、色が全部染み込んじゃいますので、染める色ごとに薄い色、中くらいの色、濃い色と、ドラムを分けます。
口が垂直になるように つっかい棒がしてありますが、口が正面に向くための癖付けをしているところです。
ドラムの中に水を張っておくと、木の下の方に水が滲みて重くなります。そうすると、中の水をぬいても口が正面をむくので、このように癖付けをしています。
染色した後は 国産の脱水機、こちらももう生産されていない機械になりますが、こちらの機械にかけて水気をとって乾燥します。
皮を運ぶ「馬」と呼んでいる台車です。これに皮を乗せて運びます。
染色をして脱水機で絞ったら乾燥させます。
乾燥すると、繊維の方向に縮むので、ネット貼り乾燥を行います。
10センチ間隔でつまんで平らにして乾燥させて完成させるので、つまんだ跡が革の端に残っています。
ドライアップをした後はカビませんので、色ごとにまとめて染色をしています。
こんな風にして、作られているんですね~~
色々な色に染まった革はとてもきれいでしたよ♪
黄色の革もありますが、実は黄色って鉛やホルマリンなどの有害物質を使わないと出ない色なんだそうです。
山口産業さんではドイツで作られた安全な染料を使用して作っているんだそうです。
山口産業さんでは豚の革をメインになめしているんですが、私が今まで見てきた豚革は、もっと毛穴が目立った気がします。今回見せて頂いた革はすごく滑らかで綺麗でした。
もともと皮の厚い部分と、薄い部分、引っ張って薄くなってしまう部分があるのですが、その差が殆どないのにも驚きました。革漉きの作業が上手いんですね。そこがちゃんと出来ない工場もあるんだそうで。。。
素材としてじっくり一枚の革を吟味したことがありませんでしたので、ハッとしました。
私が絶賛鞣し中の皮は。。。どうやら肉ハギしすぎちゃったかなぁ(ㆀ˘・з・˘)
引っ張りまくって端っこは薄いデス。
ま、これも勉強のうちということで~~~
次回はマタギプロジェクトについて、ご報告!
続く・・・