自分の作風

和歌山県と高松のイベントポスターのデザインに使用されているキャラクターが酷似していることで問題があるとニュースになっていた。素材として使ったものがたまたま一緒だったのか？それともどちらか先にできたものを誰かがパクったのか？と思っていたら、真相はこうだ。　

この二つのポスターはどちらもデザイン画を公募して選ばれてできたもの。そして、この両方が、公募にデザインを応募しまくっていた同一のデザイナーが制作したもの。和歌山県と高松市とが、たまたま同じ人物のデザインを採用したという偶然。そこまでは良い。

しかし、未発表作品に限る、という条件、違うテーマに対して、明らかに同一のキャラクターを同じポーズで、メインに使用してデザインしたことが問題。もちろん両方が採用されるとは思ってもいなかったんだろうが…。このデザイナーさん曰く、それぞれが違うものであり、これは“自分の作風”とのこと。賞金も出ているのだ。和歌山県も高松市も残念に思っているに違いない。

あれこれ言うつもりはないが、ニュースを見ながら同業者として、せつなくなった。