トレインスポッティング2「若さとは時代と文化の象徴」「若者も必ず老いる」
「トレインスポッティング2」
1を見てない方、見たけど忘れてたしまった方、是非そのまま2を見るのが一番正解な見方だと思いますので良かったら是非
1は20年前に伝説的に流行った単館系イギリス映画、今はなき渋谷シネマライズを33週満員にしていたとか
内容はスコットランドの少年達のハチャメチャな日常、ドラッグでしか退屈さを抜け出せない環境は、本当に当たり前にあったみたい、そしてそれを正したり脅したりする内容ではなく音楽とともに描ききったのが斬新で若者を熱狂させた、
今見るとめちゃめちゃおしゃれで当時のファッションや空気感も味わえる「おしゃれ系映画」当時無名のユアンマクレガーはボーズ頭が最高にセクシー
2がある前提で作られたものではないので、20年ぶりに新作が出たとこに驚き
しかし20年という期間があって、同じ役者でやるからこそ作ることが出来た作品だと思った
あんなにセクシーだったユアンマクレガーや皆が、、ただのおっさんじゃねーか
映画館も加齢臭で満ちてました、がそれすらも作品を感じ得る要因でした
「どんな若者も必ず老いる」「どんなおっさんも若者な時がある」「若者吐き出すうっぷんや悩みとは時代と文化の象徴である」「それでもおっさんは生きていく」
2の内容は1の結末の延長で、自分も13年前だったので忘れてたのですが、過去の映像をはさみながらの進行なので全然見れます
そして過去の映像が本人達だからこそ、「若さ」と「老い」のリアルを描けている
若いとは水水しく淡くエネルギッシュである、その価値観を引きずったまま、知らず知らずおっさんになっている
それを象徴する一番荒くれもののベグビーが父親との関係を思いだし、大学で経営を学ぶ息子との和解シーン
そして現代でも変わらない普遍的道徳「人生を選べ」を現代の嘲笑的価値観に切り込むマークの熱弁
相変わらず人が良いスパッドの才能開花と伏線の繋がり
最後の部屋でマークが音楽をかけるときに、若さと老いのなかの変わらない人間描写、壁紙の意味
ここまで見ると、よりトレインスポッティング1をかけがえのない若さのリアルとしてめちゃめちゃ美化して見たくなります
だから2から見る方がリアルだと思います
帰りにTSUTAYA寄ったら借りられてたし、みんなそんな思いなんだなと
もうすぐ公開終わるので興味ある方は駆け込み必至❗