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藤城清治 光と影の世界展

2007.05.14 13:07

5つも6つも歳下の後輩たちと一緒に行ったが、みんなが同様に懐かしくて大好きだという藤城清治。世代を超えて人々の心に印象深く残るあたたかい世界観を作り続ける藤城清治。見応えのある150点以上の作品を横浜・そごう美術館で見た。

初めて知ったが、藤城清治がこの影絵という手法を使って独自の世界を描くようになったのが50歳になってから。そこから勢力的に膨大な作品を作って世界中に広まって行ったのだ。人生まだまだ何がおこるかわからない、って希望をもらった気がする。

展示品の中に今現在の藤城清治の作品を作る姿などの記録映像が流されているのだが、80をも越えるの年齢とは思えない程、絵に対して貪欲で勢力的。影絵を作る後ろ姿や、ヨーロッパへスケッチ旅行してる姿、妻を隣に乗せてまっ黄色のスポーツカーでドライブする姿には驚かされるばかり。イカしてるぜ!!

展示された作品は今年に入ってから作られたものもたくさんあり、今でもコンスタントに作り続けられていることに畏れ入った。それもクオリティは昔のものと何ら変わりが無いのだ。尊敬するしかない。しかもよく見れば、時代を超えた作品も古さが全くなく、今でも新しくて刺激的で平和的なのだ。

私が一番最初に出会った藤城清治の絵はカセットテープ付きの絵本。狼の絵をとてもよく覚えているが、何の話かは覚えていない。おそらく「ブレーメンの音楽隊」じゃないかな。それ以降どれだけ出会ったと言えば、それほど機会は無かったと思う。でもしっかりと私の中に藤城清治の絵と、そのあたたかい世界がシミのように残っているのだ。

可愛くてメルヘンチックで平和。単純じゃないけど誰にでもわかりやすい表現。永遠に愛されるアーティストとして、これからもたくさんの素敵な作品を作り続けてほしいものです。