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都路華香+横山大観+柳宗理

2007.01.29 14:03

国立近代美術館では今、以下の3つが見られます。

とってもお得なのでおすすめ。

都路華香って全く知らなかったけど、海外での方が有名らしい。写実的なものから抽象的なものまで、画風がたくさんあったけど、もやがかかったようなにじんだ彩色で丸みのあるタッチの「達磨」↑とか、空気感が伝わってくる風景画がとてもよかったな。それとスケッチブックがたくさん展示されていたけど、スラスラ〜ッと筆で写生された動植物、子どもの数々。ずっと見ていたいくらい上手くて惚れ惚れしました。

そしてなんと言っても圧巻だったのが横山大観の「生々流転」(重要文化財)。全長40mもあるこの作品には“水の一生”が次のように描かれています。

奥深い山に立ちこめる湿った大気が濡らした木々から落ちた一滴の水が、やがて集まり小川となり渓流となり、動物や人々の生活の場を潤し、山や森を越えながら大河へと変わり、やがては大海になる。その大海に立ちこめる暗雲から、水は龍となって天に昇り、再び一滴の水となり、再び新たな一生がはじまる。

そんな壮大な物語が見事に納められていることに感動しながら、想像力をかきたられつつ辿った、この上なく贅沢な40mでした。

最後に、おなじみ柳宗理デザイン。誕生から確立まで作品を通して辿り、今新たに再認識されている、というストーリーになっている。シャレたセンスの人だなあと改めて思った。あっさりしすぎない、あったかい懐かし加減が私好み。

excite ismで、91歳の柳宗理が展覧会に訪れた時の様子(貴重!)や、深澤直人コメント、現場のムービーレポートが見られます。