Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

スウェーデン大使館「Wallflowers」

2006.11.12 14:46

グラフィックデザイン、写真、テキスタイルデザインなどの分野から集まった3組の若手デザイナーによる「もうひとつの楽園・Wallflowers」を表現したパターン(柄)作品の共同展示。

会場に入るなり、広くて白い空間に、見渡す限りカラフルな紙や布がいっぱい! 一瞬にしてその名の通り「楽園」に迷い込んだような楽しい気分になった。

しかし、一見楽しいそれらのパターンは、単なる背景だったり、主役を強調するための引き立て役という機能を目的としたものではなく、実はパターンそのものに主役となるための機能をもたせる実験や遊びを、様々な方法でデザインされたものだった。

例えば、Saldoという男女2人組のデザイナーは、視覚障害者にも色彩を体験してもらうために点字をパターンにした黄色のテキスタイルや、世界の難民問題の統計値を色分けして表現したテキスタイルなどをデザインしている。でも、いっさいそんな哲学的なパターンには見えずPOPでかわいいものにしか見えないところが楽しい。

他には、スウェーデン周辺の本屋では必ず目に留まるというLotta Kühlhornの作品。カラフルでインパクトのあるグラフィック要素を組み合わせてデザインしたブックカバーの数々。新しさと懐かしさが混ざり合い、現代的でオシャレにアレンジされたデザイン、本屋で見つけたら思わず手に取らずにはいられないかも。

して、AnimalFlowersという壁紙シリーズで有名になったHanna Werningの作品。作風のひとつが「直感と配色の美からイメージを想像する」もの。確かに自然をモチーフにしていながらも、色使いに意外性や個性があってとても勉強になった。

そんな感じの楽しい空間の奥には、スウェーデンのお菓子や軽食、コーヒーを飲める、IKEAの家具が置かれたカフェスペースがある。中庭を眺めながらちょっぴりのんびりしてみたけど、とっても心地よい白い空間だったな。

「Wallflowers」2006.11.3〜15

月〜金9:00-18:00 土日祝11:00-17:00

スウェーデン大使館 港区六本木1-10-3-100 tel:03-5562-5050