『知行合一(ちこうごういつ)』

知識と行為は一体であるということ。

本当の知は実践を伴わなければならないということ。

王陽明が唱えた陽明学の学説。朱熹（しゅき）の先知後行説に対したもの。

『伝習録（でんしゅうろく）』上より。

吉田松陰の「松下村塾」に掲げてあったと言う。

少し意味が違うかも分からないが、

僕は、「言っている事」と「やっている事」が違うと、

精神的にかなり違和感を覚え、言行を一致させようとする。

黒を白と言わないし、

嫌いな人にお世辞は言えない。

自分が人に言ったことは、

自分もやらねば成らないと感じる。

感じることがある。

中高年は、子どもじみた振る舞いをし、

青年は、青いことを言う。

中高年は、いい年をして、子どもみたいな振る舞いで、人の心が分からない。

青年は、志は高いのだが、実際の人の心が分からない。

その上で、言ったことをやる人は少ない。

人間には表裏がある。

平気で人を裏切るし、嫌いな人にも手もみで擦り寄る。

平気で大言壮語をしながら、自分ではやらない。

こう言う行動が平気で行える人がいかに多いことか。

元来、そういう行動を許せない性格で、損をしてきた。

知識と行為は一体であるということ。

と、陽明学が教えるほど、既に修行なのかもしれない。

知っているだけではダメだ。

やってみることだ。

そして自分で実感してみることだ。

それが、人として生きる醍醐味じゃないかな。

ビジネスでも投資でもそうだ。

1000万円ある。

案件が10ある。

すべてに、100万円投資して、9つがスカでも、

一つがあたって、おお化けして、1億円になれば、それは成功じゃないかな。

一つの案件に、なけなしの100万を投資して、

スカで終わりと言うのでは勝てるはずがない。

一撃必勝を狙って、探し求めても、それは無理。

人生長いようで、短い。

ちょっとでも、自分が良いと感じたら、

一度実践してみることだ。

ダメだったら、またチャレンジすればいい。

自分が食わずして、

「このリンゴはうまい」

と言う人は詐欺師ですからね。

また騙されますよ（笑）

「私は詐欺師です」と言いながら、他人を騙す人はありません。みんな紳士淑女です。

（加藤諦三）

ポイントは、あなた、自分でやったのか？

これだけである。