ドローンへの興味と、一歩踏み出せない理由
昨今のドローンに対するメディアの風当たりは厳しく、無許可で飛行して逮捕者まで出たり、
良い印象がない気がしていました。
最近ドローン空撮をしているカメラマン達に何度か会う機会があって、そこでの撮影風景を見ていると、決して悪い印象だけではないと知ることができました。
空撮は特別な物から、誰でもできるものに
そもそも空撮はヘリコプターで行うものでした。
それには、それなりのお金や時間が必要で、
そう簡単にはできない代物でした。
それを一気に身近な物に変えたのが、ドローンです。誰もが手の届く値段で買え、持ち運びも簡単にできる夢のアイテムです。
しかし、簡単に導入していいのか悩む自分です。
ドローンの危険性
重さ1kgぐらいの物が、
上空100mぐらいから、脳天に落ちて来たら、
それはもうタダでは済まないでしょう。
確実に大怪我を負います。
それだけではなく、ドローンを浮かせるために高速回転しているプロペラは簡単に人体を切り裂くことができます。
そんなものが直ぐ目の前に飛んでいたら危険以外何者でもありません。
ドローンの危険性を示す動画、
野菜を簡単に切り刻むプロペラ、、、
ドローンの認知度が高くなった
ドローンは危険ですが、
ニュースでネガティブな問題が流れるだけではなく、番組などでもドローンを使った映像が使われだして、ドローンというものが広く認知されるようになりました。
先日地方の山岳イベントの際にドローンが飛んでいたのですが、地元の中高年の方々が一様に、あれがドローンかと興味津々な様子。
別の日では店舗を上空から撮影するところに立会い、クライアントも初めて見るドローンを面白がって見ていたのが印象的でした。
悪い面を先に上げてしまったのですが、
人の興味を集めるドローンは、これからもどんどん広まっていくだろうと思います。
ドローンを使うには経験と練習が必要
ドローン撮影を行うには当然学ぶことがたくさんあります。
どういう場面で落下したり、操作不能になったりする思いも寄らない場面にどう対処するか。
事故を防ぐための取組には多くの経験が必要なようです。
撮影時間に限りがある
経験が必要な場面はいくつもありますが、
一つ目はフライト時間です。
ドローンは飛ばしてから、着地するまでの時間が短く、実質の撮影時間は10分がいいところ。
その間に必要なカットを素早く撮影する必要があります。
ドローンを飛ばす操作と、カメラを思った方向に向ける動作を使いこなす必要があります。
思った通りのカットを撮るためには練習がそれなりに必要ですね。
モニタリングは絶対ではない
ドローンにはカメラがついていて、フライト中は手元で映像をモニタリングしながら飛ばすことができます。
しかしこれを過信しすぎるのは禁物。
何故なら、モニタリングだけでは気付きにくいことが山ほどあるから。
そもそもモニタリングの映像は肉眼で見るより鮮明ではないし、基本的にカメラは広角レンズなので、細かい物や細い物には気がつかないことがあります。
日本のあちこちにある電線などは、遠目では気がつかないことが多いです。
またカメラは前方に向いているので、側面は見えていません。
ぶつかり防止機能も、ある程度面積のあるものでないと機能しないので、電線などには簡単にぶつかってしまいます。
こういう事態を避けるためには、
撮影前に事前に下見をして、撮影に支障が無いか確認しておく必要があります。
準備が物を言うのですね。
人口密集地では申請が必要
日本全国町と人口密集地で撮影するために申請が必要です。
どこでどのような機材で撮影するか。
その場所の管轄はどこの市か県か。
またドローンの飛ばせる高さは150mまでと決まっています。これを超える場合は空港の管制官と連絡を取って、飛行機やヘリコプターとぶつからないように空路を調整する必要が出て来ます。
人口密集地以外で飛ばす時も、
撮影中にドローンが飛んでいると通報されたりして、撮影を中断しなければいけない場面も想像されます。
これを避けるために事前に警察署へ届け出をしておく場合もあるとのこと。
やはり仕事でドローンを使うには、それなりの準備が必要ということですね。
ドローンの進化は早いし、お金がかかる。
年々ドローンは進化していて、
搭載するカメラもめちゃくちゃ早いサイクルで進化しています。
撮影機材と同じですが、年々進化を追って購入していかないといけません。
一台数十万、物によっては数百万になるドローンを、そう簡単には買い換えれません。
万一落下させたりして破損したら、
修理代も当然かかります。
撮影場所の下見だって、交通費は当然のことながら、その日は他の仕事は受けれないので、無料というわけにもいきません。
それまでにも仕事にするためには、それなりに練習しているはずですし、そこには、それなりの時間とお金がかかっています。
申請にも、なかなかに時間がかかることを考えれば、ドローンはある程度資金を用意しなければ、仕事として継続できないものだと考えています。
もう少し勉強したら買ってみようと思う
つらつら書いてしまいましたが、
ドローン空撮は一筋縄ではいかないようだということ。また人に迷惑をかけないためには、それなりの練習と経験が必要です。
憧れのドローン空撮ですが、期待とは別に、
色んな問題をクリアーして、自分がドローンを始めるのは、もう少し勉強してからになりそうです。