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テマヒマ

流感

2021.11.06 22:43

おはようございます。


暮らし、味わう。


民藝と発酵をモノサシに

食を通して暮らしの豊かさを提案する

古民家セレクトショップ&カフェ テマヒマ

プロデューサー、バイヤーの太田 準です。


NHKで放送された本木雅弘さん主演のドラマ

「流行感冒」を昨晩見ました。志賀直哉の同

名小説が原作で、約100年前のスペイン風邪の

様子を、その最中に描いたものです。

NHKのホームページから引用すると、

今から約100年前、全世界を未知なる恐怖に陥れた「スペイン風邪」。このドラマは、感冒流行の中、理性を失い無闇に人間不信に陥った主人公が、人への信頼を取り戻し日常に帰るまでの‘心理的な綾’を描いた物語である。


そのストーリーは再放送や配信でご覧頂くと

してちょっと感想を。志賀直哉の原作を読ん

でおらず、あくまでドラマで描かれていた

ものについてですが。


100年前のスペイン風邪と現在の新型コロナウ

ィルスとで本当によく似てるなぁ、人って変

わらないなぁ、進歩してないなぁという感想

でした。感染者を隔離したり、マスクをした

り、イベントが中止になったり、飲食店が打

撃を受けたり。そして噂や猜疑心、疑心暗鬼

。。。


今より情報や知識がなかったからといったこ

ともありますが、逆に情報や知識があるから

広がっていく、しかも当時と違ってマスコミ

やネット、SNSの影響力があって、今の方が 

怖いぐらい。


ドラマの最終盤で、主人公の本木雅弘さんと

奥さんの安藤サクラさんとの会話が印象的で

救いとなっています。

「感冒は恐ろしいなぁ。心の中の醜いものが

炙り出された。」

「でも踏みとどまった。そうでしょう?病の

せいにして心を捨てることも出来たけ人は

生憎そう簡単には負けない。繋ぎとめもの

が沢山あるもの。」


スペイン風邪が流行り、この原作小説が書か

れた1918年、1919年頃と言えば、志賀直哉

は千葉県我孫子にいて、柳宗悦や武者小路実

篤など白樺派の面々が移住していて交流もあ

った時期。バーナード・リーチなどもその地

で創作活動をしていたはず。実際この原作小

説も雑誌白樺の中で発表されてものでした。

スペイン風邪の時期にあって、白樺派の1人で

もあり、思想家・哲学者の柳宗悦は何を考え

どのように行動したのか?は気になるところです。


昨日の営業終了間際、若い女性2人のお客様がいらっしゃって器選びのお手伝いをさせて頂

ましたが、お会計しながら「いい買い物出来

ました」と嬉しそうで、お店を出た後スキッ

プしてる後姿を見て、僕も嬉しくなりました

。そんなお二人も含めお越し頂きました皆様

ありがとうございました!

今日も11時オープンで皆様のお越しをお待ち

しております。ランチのご予約状況ですが、

11時半が3組で残り6席となっています。


それでは、好いモノ、好いコト、好いトキを

テマヒマで。今日も好い一日を!